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パンフで振り返るゴジラ Ⅲ(1969-1973) [パンフでゴジラ]

 今回を入れて残りあと3回の連載予定。。。
ようやく折り返し地点を越えた所でしょうか。
 ディープなファンにはこれからがいよいよ佳境となってくるのかと推察いたします。

 前回(〜Ⅳ)でお話しました通り,新作・リバイアルが定期的に組み合わされておりますので紹介するパンフレットは多いのですが,新作ゴジラとしては4作でしょうか。
 お楽しみを!

Ⅲ.東宝チャンピオンまつり前期
 :1969〜1973年

総論)
 ゴジラ全盛期ともいえる東宝チャンピオンまつり。年に1つの新作と2つの古い作品(再編集/改題版あり)を,アニメ数作品などとあわせて,子供の夏休み・冬休み・春休みに上映してくれていました。
 稀にゴジラ作品を含まない東宝チャンピオンまつりもあったのですがせっかくですからこれも併せて紹介しますね。おとうの幼少期にオンタイムな上映がまさにこの東宝チャンピオンまつりでございました。
 子供の映画としてゴジラの格を落としたとも言われる東宝チャンピオンまつりではございますが,これを観て育ち,今でもゴジラファンとしてこれらの作品を愛するおとうにとってはかけがえのない時期でございます。

東宝チャンピオンまつり
ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1969.12.20
併映作品:
 巨人の星 行け行け飛雄馬
 コント55号 宇宙大冒険
監督:本多猪四郎
登場怪獣:ゴジラ,ガバラ,ミニラ,カマキラス,クモンガ,アンギラス,ゴロザウルス,マンダ,エビラ,大ワシ
ストーリー:
 いじめっ子のガバラにいっつもいじめられている鍵っ子の弱虫一郎くん。今日も一人で部屋にこもりコンピューターごっこで遊んでいます。
 一郎君はコンピューターに問いかけてあこがれの怪獣島への行き方を問いかけます。そして想像の中でいつしか怪獣島へ・・・

 怪獣島ではゴジラがカマキラスや大ワシを倒し,大活躍しています。そして一郎君の窮地を救いに現れたのはミニラくん!ミニラも怪獣島の意地悪怪獣のガバラに困ってると愚痴っています。一郎君と同じですね。。。
 ミニラとお友達になっていろいろ怪獣のお話を聞くんですけどね。ミニラ君は早く一人前の怪獣になれってゴジラにいっつも言われてるみたいです。どうもミニラ君はへっぴりなのでダメダメなようですね。

 それでもミニラ君,ゴジラがエビラやクモンガと戦う姿を見て,意を決して意地悪怪獣ガバラに立ち向かって行きます!が・・・・こてんぱんにされてしまいます。見かねたゴジラがミニラをコーチングしていたのですがもてあそばれるばかり・・・
 ミニラは何度もガバラに立ち向かって行きますが,電撃でビリビリにされてしまいます。それでも一郎君の助けもあって一矢報いることに!とうとうガバラをやっつけますが,往生際の悪いガバラはゴジラに食って掛かります。。。でもちょちょいのちょいっと一本背負いを食らってノックアウトです。

 現実世界で一郎君は銀行強盗に誘拐されてしまいます。でもミニラの活躍を目の当たりにした(夢の中で)一郎君,ミニラを見習わなければいけません。勇気を振り絞って一人で強盗をやっつけてしまいます。
 そして今度は宿敵いじめっ子ガバラとの対戦!見事いじめっ子を撃退します。そしてみんな仲良しこよしに・・・

おとうの一言:
 ちょっとゆる~めの映画作品ですかね。。。ゴジラ映画というよりかは子供の夢のお話って感じがしております。
 個人的にはガバラと「きびしぃ~!」の財津一郎さんのイメージがなぜか重なっておりまして,頭の中で整理不能な一作となっております。このガバラって怪獣はこの作品にしか出てこないんですよね。ある意味貴重な出演作品でもあります。
 怪獣との闘いのシーンは過去の作品の流用品が多い・・・っていうかほとんどそうなんですけど,まあご愛嬌ということで。
 作品中で死神博士が優しいおもちゃ発明おじさんの役で出てるんですけどね。妙に懐かしいですね。。。


東宝チャンピオンまつり
キングコング対ゴジラ

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1970.03.21
併映作品:
 巨人の星 大リーグボール
 アタックNo.1
 やさしいライオン
再映作品:
 「キングコング対ゴジラ(1962年)」のリバイバルですね。
 「キングコング対ゴジラ(1962年)」を参照ください。


 東宝チャンピオンまつりでのリバイバル上映は1977年の東宝チャンピオンまつりでもう1回あります。


東宝チャンピオンまつり
ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1970.08.01
併映作品:
 巨人の星 宿命の対決
 アタックNo.1 涙の回転レシーブ
 みにくいアヒルの子
監督:本多猪四郎
登場怪獣:ゲゾラ,ガニメ,カメーバ
ストーリー:
 ゴジラシリーズでないのでストーリーは割愛しときますね。




おとうの一言:
 意外とマニアには人気の1作でございます。最初はゴジラ抜きのパチもの怪獣映画と思っておりましたが,イカとカニとカメが巨大化したと言う割りには怪獣らしいデザインとなっておりますよね。エビはエビラとかぶるからやめたんでしょうかね。
 個人的にはゲゾラが大好きですね!この怪獣で「ゲソ」って単語を覚えたように記憶しております。
 あ,カメーバは後々「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」で再出演してますよね。死体役でしたけど・・・


東宝チャンピオンまつり
モスラ対ゴジラ
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        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1970.12.19
併映作品:
 柔の星
 アタックNo.1 涙の世界選手権
 昆虫物語 みなしごハッチ
再映作品:
 「モスラ対ゴジラ(1964年)」のリバイバルですね。
 詳しくは「モスラ対ゴジラ(1964年)」を参照ください。
もすごじ固2.jpg
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おとうの一言:
 記憶の限りでは,故・オヤジ殿に手を引かれ,吉祥寺の映画館(地元西荻窪はエロ映画館のみ)に初めて映画を観に行ったのがこの作品。
 幼心に親の仇ゴジラとけなげに戦う2匹のモスラ幼虫を涙ながらに応援し,最後に海を渡ってインファント島に帰って行く姿に心から手を振ったものです。。。

別バージョン(薄いパンフ)

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】





東宝チャンピオンまつり
怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1971.03.17
併映作品:
 アタックNo.1 涙の不死鳥
 いなかっぺ大将
 ムーミン
 みなしごハッチ お月さまのママ
再映作品:
 「怪獣大戦争(1965年)」のリバイバルですね。
 「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」に改題されています。
 「怪獣大戦争(1965年)」を参照ください。




別バージョン(薄いパンフ)

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】




東宝チャンピオンまつり
ゴジラ対へドラ

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1971.07.24
併映作品:
 帰ってきたウルトラマン
 いなかっぺ大将 猛獣の中にわれ一人だス,オオ!ミステークだス
 みなしごハッチ 傷だらけのバレリーナ
 日本むかしばなし わらしべ長者
監督:坂野義光
登場怪獣:ゴジラ,へドラ
ストーリー:
 ある日漁師さんが駿河湾で採れたオタマジャクシのような魚を持ち込んできます。最近の駿河湾は奇形の魚ばかり採れるようになってしまったのです。調査のため海に潜るとそこはゴミと死骸の世界。。。そしてオタマジャクシの巨大なお化けが襲いかかって来たのです。
 ヘドラと名づけられたオタマジャクシのお化けは触れたものをヨゴレにしてしまいます。。。なんて恐ろしい!どうも大小各種のヘドラが駿河湾近辺で暴れまくっているようです。
 このヘドロから生まれたオタマジャクシは小さな個体がどんどんくっついて大きくなって行く事が分かります。そしてとうとう海から上陸したヘドラは工場の煙突にとりつき,もうもうと出る黒煙をおいしそうに吸い始めたのです。

 そこへ我らがゴジさん登場!海を汚すヘドロを焼き尽くすため火炎放射です!さあ,第1ラウンドの開始!ヘドラがゴジラに飛びかかって行きます。ゴジラに投げ飛ばされ,火炎放射を浴びたヘドラはあちこちに身体をまき散らしながら海へ逃げ込みます。
 ヘドラの破片を観察するとヘドラは鉱物とヘドロでできている事がわかりました。鉱物だからヘドラが火炎放射を浴びると炎色反応できれいな火花が出るのです。それに公害物質を取り込んで硫酸ミストを体内で生成するというとんでもない野郎であることがわかりました。こまったこまった。ヘドラの元となる鉱物は隕石とともに宇宙からやってきたのでしょうか・・・
 飛行形態のヘドラが突如町中に現れます。人々を溶かす程の有毒ガスをまき散らしながらヘドラは工場や車を飲み込んでいきます。ゴジラが第2ラウンドを挑みますがヘドロな身体にはパンチは突き抜けるだけで通用しません。

 富士山麓に場所を移して闘いを続けますが,開始早々ヘドロ弾で片目をつぶされたゴジラさん。なんとか右手刀でヘドラの片目をつぶし返しますがめり込ませた右手先はなんと白骨化?おそろしきヘドロパワー!さらにはゴジラをヘドロ漬けにしようとします。あやうしゴジラ!
 激闘の最中,自衛隊はヘドラを乾燥させようと巨大電極板を設置します。うまくヘドラをおびき寄せたものの肝心の電力が・・・そう,送電線が切れてしまっていたのです。しかしゴジラが電極版に熱線を浴びせると電極版が作動!ヘドラをジュージューと焼き始めたのです!

 焼け落ちたヘドラから目玉をくりぬいたゴジラはとどめの一撃!ヘドラはただの土塊に・・・
 と,その中から小さくなったヘドラが逃げ出して行きました。ゴジラは火炎放射を使ってなんと空を飛んでこれを追い,撃墜!電極版に引きずり戻してあとはもうトコトン焼きまくるだけです。
 さて,ヘドラはこれで倒しましたが海はまだまだ汚れたまま・・・公害はいつか人類を滅ぼすかもしれませんね。ゴジさんは次は助けてくれないかも。。。

おとうの一言:
 いやこの作品の何が一番印象深かった買って言うと,挿入歌です!
 タイトル『かえせ!太陽を』
 ちょっとサイケっぽい感じの音楽でしてね。
  水銀・コバルト・カドミウム♪
  鉛・硫酸・オキシダン♪
  シアン・マンガン・バナジウム♪
  クロム・カリウム・ストロンチウ〜ム♪
    ・
    ・
    ・
  か〜えせ!か〜えせ!
  か〜えせ!か〜えせ!
 正直言って子供の時分にこの音楽聴いておどろおどろしい公害のシーンとか見ちゃうとね・・・怖いっす。
 でもなんとなくこの歌覚えると周期律表覚えてる気がしてきますね。順番違うけど。。。
 この歌が妙に耳に残って当時はちょっと怖かったですね。。。
 公害問題が世の中で問題になっていた時期ですかね。。。ヘドラという怪獣よりも狂ったように踊る若者の描写が怖かったです。
 ゴジラが体丸めて火炎放射の勢いで空を飛ぶというかくし芸に拍手喝采!!

別バージョン(薄いパンフ)

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】





東宝チャンピオンまつり
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1971.12.12
併映作品:
 帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖
 いなかっぺ大将 猫も歩けば雀に当たるだス,当たるも当たらぬも時の運だス
 みなしごハッチ 忘れな草に願いをこめて
 マッチ売りの少女
再映作品:
 「三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)」のリバイバルですね。
 「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦」に改題されています。
 ラドンは仲間はずれでしょうか?
 「三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)」を参照ください。




別バージョン(薄いパンフ)

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】





東宝チャンピオンまつり
地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1972.03.12
併映作品:
 ミラーマン
 帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる
 樫の木モック
 みなしごハッチ ママにだかれて
 天才バカボン
監督:福田 純
登場怪獣:ゴジラ,ガイガン,キングギドラ,アンギラス
ストーリー:
 世界子供ランド。ここは様々な施設で子供達に平和を学ばせるために建設されているのです。図書館やら広場やら・・・そしてシンボルタワーとも言うべきゴジラタワー!建設は急ピッチで進められているようです。でもここが完成した暁にはゴジラ達の住んでいる怪獣島は怪獣もろとも破壊される事に・・・
 しかし子供ランドにはなにか秘密が隠されているような・・・事務局長・会長・部下,怪しい連中ばかりです。その秘密を示すテープを再生してみるとなにやら不思議な音が。。。

 音の意味は分からないものの,それを聞いた怪獣島のゴジラはアンギラスに「ちょっと様子を見てこい!」と。。。えぇ今回は怪獣語もフキダシ付きで字幕解説です。ゴジさんアンさんの名コンビは怪獣島を出て子供ランドへ向かいます。
 子供ランドの会長さんの命令で計画が発動!宇宙の彼方から炎とクリスタルの塊が飛来してきます。炎はキングギドラに,そしてクリスタルは爆発して見た事もない新怪獣“ガイガン”となって地球へ向かってきます。どうも子供ランドのゴジラタワーで再生しているテープが2匹の宇宙怪獣をコントロールしているようです。

 そうです。彼らはM宇宙ハンター星雲から来た宇宙人(ゴキブリ)だったのです。コンピューターの計算を第一に行動する彼らは,2本のテープに収められた計画通り,キングギドラとガイガンは街を破壊しまくります。
 湾岸地区で暴れる2匹の前にゴジラ,アンギラスが立ちはだかります。地球怪獣vs宇宙怪獣のタッグマッチの始まりです。石油コンビナートを壊しまくりながらの大バトルは一進一退。闘いを繰り広げながらじわりじわりと怪獣ランドへ4匹の怪獣達が近づいて行きます。
 そしてゴジラタワーにゴジラが近づいたその時!ゴジラタワーから発射された強力な光線がゴジラを襲い始めたのです。危うし!危うしゴジラ!ピンチのゴジラを救おうと近づくアンギラスの前にはノコギリ回したガイガンが立ち塞がります。アンちゃん大流血!
 もはやこれまでか!っていうその時。ゴジラタワーに仕掛けた爆弾が大爆発!M宇宙ハンター星のゴキブリは業火に焼かれるのです。

 コントロールから解放されたガイガン,キングギドラはそれでもゴジラとアンギラスに襲いかかります。ガイガンの鉄の爪攻撃に眉間を割られたゴジラさん。もはやフラフラです。それでもガイガンと取っ組み合い,乱打戦に持ち込みます。さらにはガイガン・キングギドラの仲間割れを誘い,頭脳的な攻撃でタッグマッチの主導権を握ってくるともうこっちのものです。
 飛行攻撃のガイガンをたたき落とし,アンギラアタック!&ゴジ一本背負いでキングギドラをこてんぱんにすると,宇宙怪獣は空の彼方へと逃げ帰って行きました。
 激戦で粉々になった子供ランドを後にゴジラ・アンギラスの地球最強タッグは怪獣島へ帰って行くのでした。。。

おとうの一言:
 サイボーグ怪獣ですからね。お腹までノコギリ刃がついてます。両手の鉤ツメがすごく硬くて痛そうです。明らかにSっ気満載の怪獣でしたよね。
 インコとカマキリ合わせたような口,コウモリのような羽,当時はそのかっこ良さにメロメロでしたね!何よりサングラスのような目はプロレスの蝶野正洋のようなにらみを感じます。タッグマッチ的な要素はやはりプロレスゆずりなんですかね?
 さらにはアンギラスの流血シーンを見るとなぜかアニマル浜口の全盛期を思い出しますね。このころからアンギラスはゴジラの子分のやられ役って感じになってきましたね。
 キングギドラとガイガンのタッグはおとう的にはハンセン&ブロディ並の価値がある悪役黄金タッグでしたね。

別バージョン(薄いパンフ)

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】




東宝チャンピオンまつり
ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1972.07.22
併映作品:
 赤胴鈴之助
 ミラーマン 生きかえった恐竜アロザ
 帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる
 樫の木モック ぼくはなかない<
 天才バカボン 別れはつらいものなのだ
再映作品:
 「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年)」のリバイバルですね。
 「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年)」を参照ください。





東宝チャンピオンまつり
ゴジラ電撃大作戦

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1972.12.17
併映作品:
 怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス
 パンダ・コパンダ
再映作品:
 「怪獣総進撃(1968年)」のリバイバルですね。
 「ゴジラ電撃大作戦」に改題されています。
 「怪獣総進撃(1968年)」を参照ください。





別バージョン(薄いパンフ)

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】





東宝チャンピオンまつり
ゴジラ対メガロ

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1973.03.17
併映作品:
 飛び出せ!青春
 パンダ・コパンダ 雨降りサーカスの巻
 ジャングル黒べえ
監督:福田 純
登場怪獣:ゴジラ,メガロ,ガイガン,ジェットジャガー,アンギラス,ラドン
ストーリー:
 日本の北,アリューシャン列島で行われた地下核実験の影響は遥か南の怪獣島にまで影響を与えます。地割れ,崖崩れ,ガスの噴出,怪獣島に住むゴジラ達はてんやわんやです。異変は日本各地でも起こります。地割れにより湖が突如干上がってしまったり。。。
 そんな異変に怯える中,変な外人がロボット研究室に忍び込みます。でも何も盗らずに・・・手がかりの赤い砂を調べると海底3000kmの地層のものであることがわかります。ジェットジャガーが完成したその時,再び現れた謎の外人はジェットジャガーを奪って行きます。

 彼らはシートピア海底王国人,無謀な地下核実験で平和な暮らしを壊され,今まさに地上へ攻撃を仕掛けようとしているのです。その攻撃目標をジェトジャガーに案内させようと言う計画だったのです。
 シートピアではメガロが目覚め,地上へ向かいます。シートピア人にコントロールされたジャットジャガーはメガロを案内して東京へ向かいます。カブトムシのような触角から発射する光線で自衛隊はこてんぱん!万事休すです。ロボット研究員さんはジェットジャガーのコントロールを取り返し,今度はゴジラに助けてもらうお遣いにジェットジャガーを飛ばします。

 これに気づいたシートピア人はなんとM宇宙ハンター星雲にガイガンの出撃要請を!ずいぶんと交遊範囲の広い海底王国です。そこまで縁があるならさっさと地上で暮らしてれば良かったのに。。。
 ゴジラ救援のお遣いを済ませたジェットジャガーは突如自らの意志を持ち,巨大化してメガロに立ち向かいます。ヒーローですね!昆虫っぽく飛び回るメガロをなんとか捕まえたたき伏せますが,ドリルの手を使って地下を動き回るメガロに苦戦します。そしてそこにガイガンが・・・両手がドリルとかぎ爪の痛そうな怪獣タッグにいいように弄ばれてしまいます。危うし,ジェットジャガー!

 そこに我らがゴジさんが割って入ります。ゴジさん2匹を相手に全くひけを取りません。しかし,メガロの火炎ボール攻撃にあわや丸焼きの危機に!アザケ笑う極悪同盟の中,火の海に取り残されたジャガー&ゴジさんペアは,ジェットジャガーのゴジさんおんぶ飛行で危機を脱出します。
 ジェットジャガーはガイガンを空中戦で制して宇宙へ追い返し,残ったメガロはゴジラのドロップキックの連発にたまらず地底へと逃げ込みます。怪獣達の活躍に地上攻略を諦めたシートピアは地割れを閉鎖して撤退するのでした。使命を終えたジェットジャガーは元のサイズに戻り,普通のロボットとして家に帰るのでした。めでたしめでたし。

おとうの一言:
 海底王国人が敵で怪獣が昆虫系という設定。。。なぜ魚系でないのだろう?って言うのが素朴な疑問でしたね。
 カブトムシっぽくてドリル付きなのはきっと男の子に人気のキャラ作りだったんだなって思ってます。
 前作でキャラがたっていたガイガンは再出演!評判が良かったんですかね。おとう的には◎でしたけど。
 しかしタッグマッチ的な要素が強くなってきましたね。メガロを羽交い締めにしてのドロップキックなど全日・新日プロレス全盛期の中継を見ているようでございましたね。
 そうそう,ジェットジャガーって良く見るとジャガー横田に似てませんか?モデルだったのかと。。。ジェットジャガーとゴジラの会話シーンなど,突っ込みどころは満載でしたがあえて触れない事にしておきましょう。


別バージョン(薄いパンフ)

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】





東宝チャンピオンまつり
怪獣島の決戦 ゴジラの息子

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1973.08.01
併映作品:
 レインボーマン
 ウルトラマンタロウ
 科学忍者隊ガッチャマン
 おもちゃ屋のケンちゃん
 山ねずみロッキーチャック
再映作品:
 「怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年)」のリバイバルですね。
 「怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年)」を参照ください。




別バージョン(薄いパンフ)

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】





東宝チャンピオンまつり
キングコングの逆襲

        【パンフ表紙】            【パンフ裏】
公開年月日:1973.12.20
併映作品:
 侍ジャイアンツ
 ウルトラマンタロウ 燃えろ!ウルトラ6兄弟
 山ねずみロッキーチャック がんばれチャタラー
 エースをねらえ!
 科学忍者隊ガッチャマン 電子怪獣レンジラー
再映作品:
 ゴジラシリーズでないのでストーリーは割愛しときますね。







※パンフで振り返るゴジラ Ⅲ(1969-1973)のあとがき
 東宝チャンピオンまつりもこれにて終了,次回はいよいよゴジラがもっともゴジラであった時代。
 総天然色・TOHOカラーで個性・魅力あふれる怪獣達との闘いを繰り広げる作品の紹介となります。
 こうご期待!


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コメント 10

ToT

おぉおぉっ懐かしいっ!
っていうか、モイラまだ生れてないか、乳児だったので、
記憶が・・・・・・。

ちなみにレインボーマンのパンフレットの下でライフル持ってる方・・・・。なんとなく構え方が堂に入っているように見えるのですが、
「こちら側」の人なんでしょーかね?(笑)
by ToT (2008-04-12 11:17) 

メトロンちゃん

ああっ。なんということでしょう。
ワタシなど、
ゴジラの何もわかってないヒヨっ子でございました。
今日という今日は、つくづく身に沁みました。

甘いよ。なんてあまかったんだ。
ほんまモンのオタクってーのは、
こーゆー、おとうたまのようなヒトを言うんだ!
ワタシなど、ただの、単なる凡庸な
良識あるまともな一般普通人だったんだ!

さあ。
東映公認オタク大王の称号は、今
アナタのもの!

あ。一応、
すいぎんこばるとかどみゅうむ~、は最後まで歌えます。





by メトロンちゃん (2008-04-12 22:53) 

おとうたま

ToTさん
えぇおとうもリアルタイムではバブちゃん〜小学校入学くらいまでですからこの頃の作品でもしょっぱなの作品は再映でしか見ておりません。

レインボーマンの下の方々・・・トランプマンの親戚に見えますね。。。
by おとうたま (2008-04-13 07:52) 

おとうたま

メトロンちゃん
いやいやおとうなどまだまだ「タク道」を極めるにはまだまだひよっこ出す。
その道の方々はそれはそれは恐ろしい程にディープな・・・
あぁ考えるのも恐ろしい。。。
いいんです。アマチュアゴジラーで。。。
自分が満足できれば良いのですよ。。。

ところで・・・
おとうは東映作品(仮面ライダー系)は全く観に行った事がありません。
当然パンフも1冊ももっておりませんで。。。
あくまでも東宝特撮愛好者でございます。

いつか高知のカラオケ屋さんで「すいぎんこばるとかどみゅうむ~♪」をデュエットで熱唱できる日を楽しみにしております。
by おとうたま (2008-04-13 07:59) 

スタMasa

◎おとうたま

ガイガン、メガロ、ヘドラ....いろいろコメントしたいところですが、今日は徹夜明けで、バテバテ状態なので、後日あらためて(*^_^*)
by スタMasa (2008-04-13 20:23) 

おとうたま

スタMasaさん
お務めご苦労様です。
逃げも隠れもしませんからゆっくりとお休みになってからオニのようにコメントして下さいまし。
by おとうたま (2008-04-13 22:56) 

スタMasa

この一週間、いろいろ取り込んでいまして、コメント遅れました^_^;

チャンピオンまつり...第一弾は「オール怪獣大進撃」でしたか..。
実はこの映画、小生は未見です。見たいとも思いませんでした。
ゴジラ番外編でしょうか..。

対ヘドラ...これは後年、レンタルビデオを観ました。
ゴジラが飛行能力を身に付けた、と言われる作品ですが、
尻尾抱えて放射能白熱線を吐いての飛行...???
これ以降、ゴジラが飛行することはありませんでしたね^^;

対ガイガン....小生、高校生の時代でしたが、劇場に観に行きました。
当時、小学生だった従兄弟を連れて行く、という体裁でした。
 で、この作品...子ども向き映画ではありましたが、
伊福部サウンドが、雰囲気を盛り上げていましたね。
それと、ガイガンの造型、これは好きでした。
 ただ...コックローチを天敵とする小生には、絶命寸前、人間の姿から
変身が解けるMハンター星雲人のアップが正視できず...(泣”

対メガロ....これも小学生の従兄弟を連れて劇場へ。
ジェットジャガーが、話を破綻させました。
突然意思に目覚め、ゴジラと同じサイズに....って、まるっきり物理の
法則を無視。アパレルワールドと言ってしまえばそれまでなのですが...
エンディングは、『人が作ったロボットだけどジェットジャガー、ジェットジャガー....』と子門真人の歌が流れ、めでたしめでたし。


おとうたま、一つお願いが(^_^)/  ゴジラ・シリーズが一段落したら、ゴジラ以外の作品群についても書いてください。
 リクエストしたいのは、ゴジラの傍系としては「空の大怪獣ラドン」「大怪獣バラン」「モスラ」。
 他系列では「獣人雪男」「美女と液体人間」「ガス人間第一号」「地球防衛軍」
「宇宙大戦争」「妖星ゴラス」「マタンゴ」「海底軍艦」「宇宙大怪獣ドゴラ」「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」「キングコングの逆襲」「日本沈没」「エスパイ」「さよならジュピター」「惑星大戦争」「ブルークリスマス」「ノストラダムスの大予言」等々...。
 よろしくお願い申し上げます(#^.^#)
by スタMasa (2008-04-20 21:36) 

おとうたま

スタMasaさん
コメントなどしている場合ではなかったわけですから・・・
逆にそうした中でも改めてコメントいただき恐縮です。

子門真人の歌。
ははは。
そーでした。そーでした。

東宝チャンピオンまつりは良くも悪くも興行的には夏休み等の子供たちを親共々劇場へ誘い込むおもちゃ箱のような作品でございました。
これ以前の作品を短縮・編集し直して併映していたものはともかくとして,新作として作られたものはゴジラと言うキャラクターを借りたお子様作品になってしまったことは否めないでしょう。
ただそうした中でもガイガンしかり,メガロしかり・・・ファンにも指示される怪獣が生まれたのはうれしい限りです。

少なくともおとうと同世代若しくはそれ以降のゴジラファンはあくまでもチャンピオンまつり以後の作品でしかリアルタイムにはゴジラを知る事ができず,ファンとしての第一歩を踏み出すための過程としてこれらの作品が存在しているのだと思えばこれもまた必然であったのではないかと思っております。

さて,他作品を紹介せよ!とのリクエスト。。。
是非ともお応えしたいところなのですが・・・

まずは今回の「パンフでゴジラ」の特集に関してですが,こちらはおとうがこれまで約四半世紀をかけてコレクションして来たゴジラ作品のパンフレットを整理し,紹介させて頂こうと思ったところがスタートラインです。

パンフレットがあってこそご紹介できるもの・・・
最終号までご覧頂ければわかりますが,ご紹介するパンフレットはそれなりに努力して集めて来たモノでして・・・
ただしお金にモノを言わせる集め方はそれこそ学生時分から収集を始めたおとうには到底叶わぬ手段。
基本的にはトレードにトレードを重ね・・・若しくは古本屋さんに足を運び・・・なんとか集めた品々でございまして。。。
トレードの過程では実はリクエストして頂いた作品のほとんどのパンフレットも一時的には所有していたこともございます。
ですが今は・・・ご要望にお応えできる作品がほんの一握りしかございません。

パンフ抜きでの作品紹介であれば,これはまたなんぼでも記事を起こす事は可能なのですが,なにか自分のこだわりを残したい・・・
そんなわがままもございまして,このスタイルを続けられればと考えております。

コレクションの全精力をゴジラ作品のパンフのみに注いでしまったため,全ての特撮作品について紹介する事はできないと思いますが,数は少ないながらも一部のものだけは今シリーズ終了後に単発的にリクエストにお応えしたいと思います。

そうそう,当初はなんでも集めておりましたからブリキのゴジラやバラゴン,ソフビの数々,オーロラ社・モノグラム社のゴジラのプラモ等,片っ端から所有していた事もございました。
社会人になった頃だったでしょうか・・・
このままでは自分のコレクションが非常に中途半端になるような気がしてゴジラパンフレット1本に絞らせて収集を整理するようになったのです。

宜しくお願いいたします。


by おとうたま (2008-04-20 22:42) 

bamboosora

僕が初めて映画館に観に行った“ゴジラ映画”が、こちらの記事に介されている
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』でした。

当時は、パンフレットを買う習慣が無かったので、今となっては残念で
なりませんが、写真を見ていると、連れて行ってもらった映画館とか、
その周辺の様子を想い出し、ノスタルジックな気分になりますね。

『東宝チャンピオンまつり』も懐かしいですね。
僕の小学校時代、1学期の終業式の日。
通信簿をもらい、ブルーな気分で校門を抜けると、必ずおじさんが
校門の外に立っていて、「割引券」を配っていたことを想い出しますねェ。

by bamboosora (2009-08-04 11:45) 

おとうたま

bamboo旦那さま3

をぉ!オール怪獣で劇場デビューですか!
概ね同世代ですよね。(←無理やり)

おとうもこの時代のパンフレットを買った(買ってもらった)記憶はあるのですが,当時持っていたものは大抵落書きだらけにしてしまってそのままポイしてしまいました。

コレクションは物心ついてからですよね・・・(←何歳だったか。。。)

住んでいた町にはピンク映画館しかなくって割引券もらえませんでしたね。。。
うらやましい。
by おとうたま (2009-08-04 19:00) 

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