さばみそ [おとうの独り言]
ちょっと前のお話しになりますけどね。
子供達2人にいろいろと料理等を作らせたりしておりました。
豚のしょうが焼き,ハリバット(おひょう)のムニエル,カレー,etc...
面白半分,それでも出来映えもそこそこに彼らは頑張って料理作ってましたよ。
なんかはずれのときもありましたけど・・・
そんな中,今年7回忌を迎えたじじ(おとうのパパ上どの)のお話しになりました。
とにかく食い物をやたらに(量を)作る悪癖がございまして・・・
天ぷら,マカロニグラタン,あんこ,焼売,酢の物・・・
幼い頃からオミマイされ続けたおとうは,正直これらの料理の幾つかはあまり好きでなくなった程です。
本人は誰かに喜んでもらいたいから・・・
誰かに言われた「ありがとう」の一言に,誰かに喜んでもらえるならと常に家族4人では決して食べきれない量・・・いや,概ね10〜20人前程度(モノによってはそれ以上)の料理の数々を作っていただけなんですけどね。
ただ作るのは常に一点集中でしたから,煮物なら煮物だけが業務用の鍋一杯に出来ていたりしたんですよね。
同じものを毎日どんぶり一杯喰ったり見たりしてると,さすがに好きなものでさえ嫌いなものに変化して行ってしまうのですよ。
そんなある意味恐怖のレパートリーの中でも唯一,日本で一番ではないかと思わせる程美味い料理がございました。
それが・・・
「さばみそ」
でございます。
サバと味噌と砂糖と酒,そして生姜のスライス。。。
水をほとんど使わず,じっくりゆっくりと火にかけてくる中でジワジワ出てくる水分で煮込むのを基本としておりました。
ですから完成したさばみそのタレは濃厚この上なく,さばもその味をさばの身そのものにジュワっと蓄えたままのまさに逸品でございました。
典型的なオヤジの手料理である為,レシピ等もあるわけもなく・・・
幻の味となっております。
こうしてさばみそを思い浮かべて・・・
じじが今はこの世にいないことを改めて実感したりしております。
孫共に作り方を教えろ!って言ったら,喜んで夢枕に立つ気がしますね。。。
ニコニコしながら・・・
そんなじじでございましたよ。。。
記憶の限りをたどって,今度自分で作ってみましょうかね。。。
おとうもいろんな意味で「さばみそ」を作るのに良い年齢になって来た気がします。
子供達に味の記憶が伝わるかな・・・
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おふくろの味ってありますが、
じじの味ですか。
「男子厨房に入らず」の風土に育ったあたしなんぞ、親父が何か作って食べさせてくれたなんて記憶がありませんな。
もっとも、小学生の頃、母が熱を出して寝こんでしまって晩飯を食べに親父に近所の食堂へ連れて行ってもらい、妹たちと「ラーメン」とか「サバ味噌定食」を食べた記憶が鮮明に蘇りました。
あれが、きっとあたしの親父の味です。
是非とも「おとうの味」を、お子たちの舌に刷り込んでやって下さいな。
by G会長 (2010-06-05 20:50)
G会長
我が家では伝統的に「オヤジの味」が伝わるようになっております。
会長のメールを見て思い出しましたが,幼い頃に夜中にお腹が減った時にこっそりと「すいとん」を作ってもらったこともありました。
凝ったものはできなかったですが,想い出としての味は今でも忘れられないものとなっております。
とりあえず自分の1号、2号には何を伝えますかね。。。
by おとうたま (2010-06-07 06:39)