そして父になる #movie [映画大好き!]
そして父になる
カンヌ映画祭で審査員賞受賞というのでご存知の方も多いですよね。。。
あ,それともまーしゃ主演って方がメジャーなのかな?
おとう的には,是枝監督作品!
って言うのが一番ですかね。。。
割と好きです。。。
と言うか,気になる作品が多いです。
人並ですけどね。。。
やっぱり「誰も知らない」がかなりインパクトがあって。。。
時としてドキュメンタリーをみているのではないかと思うほど,雑踏の音が劇場に響き。
情景だけが流れるように感じられるほどのシーン。
でもそこにもちゃんと主人公たちが写っていて。。。
不自然なほど自然にそこに演者がいるのですよ。
ドラマチックではく,しかし圧倒的な生活感を感じる映画。。。
それが是枝作品の魅力の一つではないかと思っております。
「そして父になる」もそうですけどね。
いろんな意味で悩める人がそこにいるんですよね。。。
ケースは違えど,どこかで共感できる何かがそこにある。
そんなところが是枝作品マジックなんだと思っております。
さて,この作品を見終えた時の率直な感想は・・・
「ひとってゆれるんだよね。。。」
ってことですかね。
自分の理想って言うか,生き方って言うか。。。
こーゆー風に生活して行こう!
人と接して行こう!
子供はこーゆー風に育てよう!
いろんなことを思い描きながら毎日みんな生活しているわけで。。。
なんでしょうね。
そーした根幹って,自分のそれまでの人生を振り返り,ちょっと躓いたこととか心に残ることとかが原因になってたりしているわけで。。。
あーゆー風にはなりたくない。
こんな思いをまたしてみたい。。。
でもそれって自分だけの思いで,奥さんであったり子供であったり。。。
自分以外の人に共感させることは難しかったりします。
今回の映画では,子供の取り違えという事象をきっかけに,6年間自分の子と思って育ててきた(他人の)子供と,6年間存在すら知らなかった(自分の)子供と・・・
どちらの子供とこれから一緒に生活していのか?愛していけるのかを悩んでいくわけです。
スクリーンに映し出される父・母は,ふれいあいと血のつながりの中で思い悩む姿がいろんな形で描かれています。
時には無理やりに,時にはやさしく,時には間接的に・・・
映画の終盤,主人公は改めてそこに「子供本人の気持ち」に気づいていきます。
それはかつて自分が味わったこともある気持ち。。。
その気持ちに気づいたとき,主人公は自分の思い描いた理想が間違っていたことに気が付くわけです。
解決策は何がいいのかは誰もわかりません。
かつて主人公が歩んだ道もあり。。。
違う選択肢もあり。。。
どれかの道をいつかは子供達は歩むことになるのでしょう。
道は一つではない。
どの道を歩むかを選ぶのかは,親子がゆっくりとこれから考えていけばよいのかもしれません。
かつて自分が歩んだ道を選択するだけでなく,他の道を探ってゆくことも考えられるようになる。。。
改めて「父となる」ことを意識できるようになったのだと思います。
子を持つ親の多くには,共感できるところが多かったのではないかと思います。
おとうもこれまで自分が子供と接していた時間を思い出していました。。。
一緒に湯船に入ってうんこされたこと。。。
魚釣りに行ってそのまま釣った魚を焼いて食べたこと。
そり遊び,昼寝,ハロウィン・・・
そして一方で思い出していたのは自分が幼き頃に父と歩んだ想い出。。。
雀荘に連れていかれ,そばを食べていた自分。
お使いで役立たずであった自分。
店番をしていた自分。
それらは少なからず今の自分を作り出すのに材料になっている想い出なわけで。。。
きっと自分が子供たちにしていたことも,同じように子供たちの土台になっていくのでしょう。
なんとなく少し自分の子供にちょっかいを出したくなってきましたね。。。
なんてことない生活をしている中では,特別なにか子供たちと接する機会をわざわざ作ろうと思うことはないのですけどね。
ちょっとばっかし弄ってやろうと思います。
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