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死刑にいたる病 #死刑にいたる病 #阿部サダヲ #岡田健史 #岩田剛典 #宮﨑優 [映画大好き!]

 ここ10年,いや20年くらいかな。。。

 邦画が面白くなってきましてね。

 2000年より前は映画はやっぱり洋画だよ!みたいな変な決めつけを持ってたりしたんですよね。

 さて,今回の「死刑にいたる病」。

 劇場予告編以外の何の前情報も持たずに観てまいりました。

 死刑にいたる病

無題.jpg

 シリアルキラー,サイコパスな死刑囚・阿部サダヲは,最初から納得のキャスト。

 さてさて拘置所に居るだけであろうサダヲさんがどれだけみせつけてくれるのかな?って言うのが鑑賞前の正直な意気込みでございました。


 予告編にあったように・・・

 阿部サダヲさん演じる死刑囚は,かつて出会ったことのある若者に一連の連続殺人事件の一つが免罪であることを訴え,真実をつきとめることを願います。

 確かに1件だけ趣向,手口が異なる犯行が・・・

 調査すればするほど他者の犯行の可能性や,真犯人と思われる人物の影が・・・


 できるだけネタバレなしに書かせていただくと・・・

 中盤,後半に進むにつれ,登場人物の関連性が複雑に・・・しかし着実に全てが結びついていきます。

 主人公の母が・・・
 父は・・・
 怪しい髪の長い男は・・・

 看守はいつから・・・

 どれが真実なのかわからない・・・

 物語の解釈は二転三転していきます。



 物語のまさにクライマックスを迎えた時,ふと気づきます。

 死刑囚は自らのルールに従って犯行を行っている。

 そのルールとは,犯行の手口として公開されているもの・・・ダケナノカ?

 実は死刑囚のもつ人をいたぶるルーティーンは,他の誰も理解していないもっと大きなスケールのモノではなかったのか?


 人を操ることに長けた死刑囚の心の中は実は誰もわからないのです。

 主人公の行動,いや登場人物の多くは未だ死刑囚の手のひらの上で操られているのではないだろうか?


 「羊たちの沈黙」のレクター博士を思わせる常人には想定できないスケールの犯罪計画・・・

 いや,死刑囚の禍々しい趣味の世界に引きずり込まれていたことを,映画を観終わった後に感じさせられたのです。

 エンドロールを眺めながら,作品の出来に高揚感を覚える映画でございました。



 あえて最後に・・・

 それとない登場人物として劇中に登場し,ラストシーンでの一言が衝撃的であった宮﨑優さん[黒ハート]

 彼女の今後のスクリーンでの活躍がとても楽しみになりました!

 

 ※あと物語の舞台が宇都宮近辺であったのも良かったかな。


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