The Tree of Hope 七万本分の一本松 [おとうの独り言]
小学生になる前だったかと思うので,40年以上前の話になるかと思います。。。
空を見上げるほど大きな水門と,それに続く巨人のような防波堤。。。
小さな子供目線ですからね。
それはそれは大きなものに見えたわけですよ。
どんな波がきてもここは乗り越えないでしょう。。。
幼心にそんなことを思いましたかね。
水門を越え,松林を越えて砂浜へ。。。
たぶん初めての海水浴がその時だったんじゃないかな。。。
砂山を作り,行く波,返す波に浮き輪ごと振られ・・・
海の水のしょっぱさを知りましたかね。
そうそう,海の家のラーメンがものすごく美味しく感じたのも初めてだったと思います。
ギラギラと輝く真夏の日差しの中,振り返ると後ろには雄々しく連なる松林がありました。。。
大きな海,広がる砂浜,それを包み込んでくれるような高田松原。。。
幼き心に刻まれた七万本の松をたたえる陸前高田の名所はそんなイメージでしたかね。。。
3月11日。。。
テレビでもこぞって特別番組をやっておりますので,なんのお話かは今更言うまでもないでしょう。。。
アレは日本中に大きな爪痕を残しました。
地震の爪痕。。。
津波の爪痕。。。
原発の爪痕。。。
元には戻せないものばかりです。
母の田舎にあたる陸前高田。
昔の面影は探すのが難しいです。
震災直後にいろいろ物資をのっけて行った際は,ただただ呆然とするばかりでございました。。。
参考記事: 陸前高田のこと。。。
2年が経ちました。。。
元には戻れません。
それが無理なのはわかっています。
でも新しい陸前高田として明日へ進んでいます。
進めるところから一つずつ。。。
ちょっとずつ,ちょっとずつ。
先日のニュースを観た方はいらっしゃるでしょうか?
「奇跡の一本松」が再び立つ準備が進められていることを。
震災復興の象徴として世界中の皆さんに注目されたものの,塩害に力尽き,枯れてしまったあの松が蘇ると。。。
もちろんそのままでは無理ですからね。
いろいろ防腐処置とか済ませたうえでのサイボーグみたいな感じですけどね。。。
再びこの地に蘇らせることの賛否両論があったようですね。
いろいろ意見はあると思います。
おとうはね。
一本松は本当に「震災復興のシンボル」であって,「陸前高田のシンボル」であったり「名所」ではないと思っております。
幼き心に刻まれたあの七万本の松を誇る高田松原こそが陸前高田の象徴であり,観光の名所であったと・・・
ただね。
それが復活できるのは何十年?百数十年?先のお話ですよね。
それもわかっているつもりです。
ですからね。
今,再び陸前高田に立とうとしている「一本松」にはね。
復興のシンボルとか,今の陸前高田の象徴とかではなくって,これからの陸前高田を,未来の七万本の高田松原ができるまでの成長の行く末を見守ってくれる守り神みたいなもんとしてそびえてもらいたいな!って思ってます。
「奇跡の一本松」から「陸前高田の努力の七万本松!」
って言えるその日までね!
この一本松の再生費用。。。
当然ですが,かなりの金額がかかっているはずですよね。
でもその費用を所謂復興資金から出せるわけもないわけですね。
もっともっとその費用を役に立てなければいけないことがいっぱいいっぱいあるのですから。
では,一本松の費用はどこから・・・
『奇跡の一本松保存募金』
ご存知でしたか?
ジョン・トラボルタさんのメッセージはびっくりでしたが。。。
もちろん募金をするならもっともっと困ってる方々にまわしてあげたいと思うのが当然でしょう。
おとうだってそうです。
でもそれがわかってる上でも。。。
500円でも・・・
いや10円でも良いです。
募金していただけませんかね。
ちょっと陸前高田に行ったことがある方。。。
かつて高田松原の景観をみて素晴らしいと思った方。。。
おとうは単純です。
おとうの想い出がそこにあるから。。。
よろしければ・・・
是非。。。
私的にはこれ以外に自分でできるなにかを復興支援としてまた何かしたいと思っております。
自分でできることを,小さくてもできることを。。。