“Meet the Filmmaker:樋口真嗣” に行ってきた! #シンゴジラ樋口 #apple #シンゴジラ [映画大好き!]
シンゴジラ公開に湧く中,Apple Store 銀座さんで魅力的なイベントが開催されておりました!
Meet the Filmmaker ってシリーズのストアイベントだったんですが,これは前から色んな映画関係者さん呼んでやってたんですね!
黒沢清監督とか宮藤官九郎さんとか!
全然知らなかった。。。
ってか,全部行きたかった。。。
今度からチェックしておきます。
ま,話戻しまして,知ったからには行きたくなるわけで,行ってきました Apple Store 銀座さん。
【Apple Store 銀座】ぞ
ここ行ったことなかったんだけど,松屋前って聞いてたから自信をもってわかるぞ!って出かけたんだけど,考え事してたらボケて真逆の新橋方向へ歩いておりました。
ってことで,方向間違えて遅刻しそうになったけど無事到着!
【Store 入口に本日のイベント告知!】
【3階のシアターでイベント開催です】
をぉ,こんな立派なシアターが!
【今回の内容は,このハッシュタグつければSNS発信OKだそうです。】
とは言え,本番中の撮影・録音・録画は禁止ですけどね!
【開演前のステージ。。。】
【おや?この子は・・・】
【一番くじのA賞ゴジさんだね!】
なんだ,今日も連れて来てあげれば良かった。。。
今日はおうちでお留守番させてきちゃったんだよね。
さてさて,14時になりイベントスタートです!
【間もなく開始!】
今回,シン・ゴジラを題材とした Meet the Filmmaker の登壇者は・・・
司会(モデレーター): 山内章弘さん
⇒ エクゼクティブプロデューサー
ゲスト: 樋口真嗣さん
⇒ 監督・特技監督
ゲスト: 佐藤敦紀さん
⇒ 編集・VFXスーパーバイザー
の3名でございます。
シン・ゴジラ公開3日目の湯気がホカホカ上がってる中でのトークイベントですからね!
なによりトーク好きで,話し始めると脱線しまくりの樋口監督メインのトークイベントですから,いろいろ楽しみです!
まずは会場でシン・ゴジラをご覧になった方とそうでない方のチェックから・・・
もちろん観られた方が圧倒的に多かったものの,ご覧になってない方もいらっしゃる・・・
ここで少し問題が。。。
すでに公開はされているものの,初見の方にはやはりネタバレなしに観ていただきたい映画ですので。。。
トークの内容はそれに応じたレベルにしないといけないかも。。。
ま,話し始めるとトーク好きな樋口さんは適当に漏らしてくれるでしょう!
さて,イベントの全編は,おいおいアップルさんの iTune Pod Cast なんぞでご覧になれるものと思われますので,記憶に残っている楽しげそうなところだけをかいつまんでご紹介しましょう!←脳内メモなので間違えてたらスマン
=シン・ゴジラはApple製品の展示&デモの良い機会か?=
これだけしっかりしたイベントを,映画公開3日目に開催してくれる『Apple様』です。
多少のリップサービスも用意しなければいけません。
できればゴジラの画像にApple製品を持たせた画像を用意すれば良かったほど。。。←樋口談
ま,冗談?はこれくらいとして,実際に撮影・編集時にはApple製品が大活躍をしていたそうで。。。
編集用MACの活躍は別にしても,各所でiPhoneがとにかく重宝されたそうで。。。
iPhoneで撮影した映像がとにかく良いとのことで,本編中にも少なからず使われているほどで!
ファーストカットがそれこそiPhone撮影(庵野総監督の手による)だそうで。。。
大きなカメラをセットできないような微妙な空間での撮影にとにかく重宝!
やはりレンズやらなにやらiPhoneのこだわりどころが,Filmmakerとしての彼らのニーズにぴったりとマッチした性能となっていたようです。
唯一の欠点は,ピント送りができないこと。。。
映画の中では,フォーカスの微妙な変化で会話の流れを送りだすようなテクニックも使いたいわけですな。
そういった機能が今のiPhoneではできないのですよ。。。って言ってました。
アップルストアのイベントで欠点言ってるんですから,iPhone7とか8ではその辺の改良を期待してるんでしょうね。。。
=シン・ゴジラ裏話(上映時間5時間超?)=
まず昨年初頭の最初の脚本が上がった時点で,ページ数は300頁以上になっていたそうで。。。
この時点で,プロデューサーの山内さんは,このまま作ったらクビになると思ったらしく。
これまでの常識では,大体台本1頁が本編1分に相当するものだそうで,単純計算だと5時間以上の作品になるわけですな。
でも庵野総監督は大丈夫!2時間で収まるから!って言い張るそうで。
結局声優さん達呼んで,3日間位かけてこの仮脚本でラジオドラマみたいの作ったら90分位で収まったらしいんですよね。
本編観ればわかりますけど,今回のシン・ゴジラは確かに圧倒的に会話劇なんですわ。。。
会話ばっかだから,俳優さんの顔のアップばかりで,樋口氏曰く,顔面プロレスと表現されるほどで。。。(笑)
これで120分以内で収まりそうであることは証明されたものの,山内さんはずっと不安だったそうです。
=シン・ゴジラ裏話(長台詞も検証済)=
これも本編観た方ならわかると思いますけど,閣議決定だったりその前の事前説明(レクチャー)だったり,とにかくセリフの多さと早口のレベルにはビックリすると思います。
これも根拠なくやたら早口にしてたわけではないそうで,ちゃんとその筋の方にシュミレーションとして仮のレクチャーをやってもらったそうなんですよ。
本物の官僚さん,次官クラスの方々?は,要約されたペーパーと的確かつ無駄のない超早口の説明で審議事項を説明し,理解し,質疑応答をしていく。。。
まさに行政のプロフェッショナルの姿は,劇中で表現されている顔面プロレス以上の迫力があったそうで,そうした意味ではよりリアリティーを深めた会話劇であったと言うことですな!
=シン・ゴジラ裏話(ほぼ全編プリヴィズ!)=
実際の撮影に際しては,プリヴィズ(テスト画像)をほぼ全編で用いていたのが特徴的だったそうです。
アクションシーンや特技シーンでは一般的なのでしょうが,それこそ会議室でこれが使われるのは前例がなかったようですね。
人物像はこまかくCG作る時間も必要性もないので,人型のCGモデルの顔と背中と胸にネームの付いたキョンシーみたいのがプレビズでは表現されていたそうで。。。
こうしたプリヴィズの製作には,それこそVFXスーパーザイザーの佐藤さんが活躍されていたわけですが,最後はもう間に合わないのでCGで作成しないで生で人立たせたりして撮った画像を使ってたそうです。
どうでしょう,Blu-ray Box とか発売されるときは,全編プリヴィズだけのシン・ゴジラも収録してもらえませんかね?
【庵野監督と佐藤さん】
=シン・ゴジラ裏話(竹谷雛型はCGに勝る)=
主役のゴジラさん。
竹谷隆之さん製作の見事な雛型を元に3Dスキャンするところから始まり,実際に映画中で動かすために必要な改良なんかをデータ上で加えていくそうなんですが・・・
最終的には,やっぱりCGでうまく改良しきれなかったところなんかあって,ほぼ原形に近いものに戻ったそうです。
細かな技術的なことは良くわかりませんが,『竹谷雛型に勝るものなし!』って事だったわけですね!
あれは素晴らしいものですもん!
【パーフェクトな竹谷雛型】
今回のゴジラさんにCGをチョイスした理由みたいなお話も多少ありましたかね。
もちろん時代的にもう着ぐるみではいろんな無理があるようなところもあったんでしょうけど。。。
ざっくりした話で言えば,最後には映画の完成した作品の中で求められるゴジラ像があるわけで。。。
この完成させなければいけない最終像を造っていくうえで,何がベストチョイスになるのかがポイントになるということだそうです。
その過程で,着ぐるみを含めていろんな手法がそぎ落とされ,結果このゴジラになったと。。。
あ,ゴジラの話じゃなかったんだっけな?
とにかく手法を優先するわけではなくて,求められる最後の形によって,怪獣であったり特撮技術であったりの取捨選択が行われているのだそうです。
納得だよね。
【こうして出来上がったゴジラ像】
=シン・ゴジラ裏話(CGはどれ?模型はどれ?)=
これがまた特撮マニアには最も興味深いところですよね!
これについては佐藤さんが,おそらくはBlu-rayとかの映像特典になるであろうCGメイキングの映像を用意してくれまして,こちらを観ながらの解説となりました。
をっ!ここまで!
って思えるポイントが幾つかありましたよね。
今回の作品では,空撮の画像が多かったかと思います。
これにゴジラがかぶさり,自衛隊のヘリや戦車がかぶさり,それだけではないんですよね。
大人の事情だったり,より作風に合うものとするために,一見普通の風景に見える材料の多くにもCGが加わっていたりします。
あと倒壊するビルとかはCGがもちろんほとんどなんですけど,一部はやはり特撮技術の方が優れているところもあるそうで。。。
ざっくりいうと,ビルはCG,木造建築は模型ってことでちゃんちゃん!
余談ですけど,巨神兵のような特撮祭的な作品は,労力・時間・費用の全てがべらぼうにかかるそうで,いろんなところのご協力なくしては絶対に創りえないものだったそうで。。。
最終的に費用対効果もこうゆう技術の面では考えないといけないんでしょうね。。。
=シン・ゴジラ裏話(庵野総監督の思考は・・・)=
実はこれが今回のシン・ゴジラを作っていくうえでの最も難しいポイントであったようです。
庵野総監督は自分の頭の中に明確なビジョンを持たれているようなんですが,これがまた周りの皆さんがすぐに理解できないことが多いようで。。。
このイメージを具体的に皆さんで共有するのが一番難しかったそうです。
だからこそほぼ全編プリヴィズが必要になったりするんでしょうけどね。。。
庵野総監督は,物事の考え方や生活なんかもある意味偏っているようで。。。
いや,言葉が不適格ですね。
自分の意向にマッチしないものは極力排除している傾向があるそうで・・・
言い換えれば,自分に入ってくる情報なんかをコントロールして,取り入れるものを密度濃く洗練したものにしているようなものですかね?
その集約した情報を編み上げて自分の確固たるイメージを創り上げていく能力を持たれているんですかね?
例え話として樋口監督が言っていたのは,食事の話。
庵野総監督はかなりの偏食で,食べれないものであったら全く食べない!
自分の食べたいと思うもの以外のものは受け付けない!
でも,樋口監督だったら「かつ丼にステーキがのっているもの」が出てきたら,今まで食べたことなくてもそれはそれで良いじゃないか!って受け入れて食べちゃう!
食べてよければそれで良いじゃないか!って考えるそうで。。。
撮影の諸問題に関しても同じ考え方だそうなんですよ。
いや,決して樋口監督が肉だけ食ってれば幸せなんだとかそーゆー意味ではないのですが。。。←タブン
【楽しい時間はあっという間・・・】
楽しい時間は過ぎるのが早いですね。。。
樋口監督の脱線も,いつもと比べればかなり大人しかったと思いますけど,1時間では足りませんね。。。
こういうイベントは夜を徹してやって欲しいところでもあります。
数か月若しくは1年後くらいかな?きっとBlu-ray Boxとか発売される時には,特典映像にてんこ盛りでいろいろ入るんでしょうね。
その発売イベントの時は,もっともっと盛大にエンドレスで大暴露大会をしてほしいですね!
【Apple Store 銀座さんありがとう!】
また次の Meet the Filmmaker 来ますね!
味をしめましたよ!