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アーサー・C・クラーク氏 逝く [おとうの独り言]

 また神様が一人この世を離れてしまいました。。。

 「2001年宇宙の旅」の作者といえば思い出してくれる方も多いでしょうか・・・
 SF作家の巨匠アーサー・C・クラークさんがお亡くなりになったそうです。


決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: アーサー・C. クラーク
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1993/02
  • メディア: 文庫



 クラークさんは,ロバート・A・ハインライン氏,アイザック・アシモフ氏と並んでSFの3大巨頭!三賢人!と称され,たぶん60~70年代くらいに多くの評価を得ていた作家さんです。
 既にハインラインさん,アシモフさんも亡くなっており,SF界に大きな影響を与えた最も偉大な3人の方々はいずれも星の彼方へと旅立っていったこととなります。

 3人の中でもクラークさんの作品は特に科学的な理論・根拠に裏打ちされた土台が強く感じられ,サイエンス・フィクションという名に最もふさわしい作風ではなかったかと感じております。
 「2001年~」はそうした科学的な土台の中で神秘的かつ叙述的な宇宙の姿を著していたものではないかと感じております。
 もう一つの代表作でもある「幼年期の終わり」においては,「人類」の進化,あるいは最期を壮大な時間スケールの中で表現しておりました。


幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

  • 作者: 福島 正実
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1979/04
  • メディア: 文庫



 最初にこれらの作品を読んだころはおとうがまだまだ理解力・想像力に乏しい頃であり,ある意味では「オモシロクナイ」作品として軽く本棚の奥に片付けてしまっておりました。
 しかし年月が経つにつれ,記憶の片隅にあるそれらの作品のイメージは具体性を持ち,自分の中で大きな世界観を持つまでになっていきました。
 読みかえし・・・読みかえし・・・
 その度ごとに新たな感触を持って作品を楽しめる気がしております。

 SFというジャンルを確立し,ディープなファンたちを育てていってくれた神様達に改めて感謝いたします。。。

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コメント 4

yutakarlson

21世紀は鯨の時代?
こんにちは。クラーク氏がなくなりましたね。最近もある本を読み返したばかりです。それは、「海底牧場」という書籍です。この小説では西欧の人でも、過去には21世紀には鯨の時代になる可能性もなきにしもあらずと思っていた時期もあることがわかります。私は、アーサー・C・クラークの海洋SF小説「海底牧場」を題材として、鯨を含む海洋資源と海洋開発の重要性と、将来性などについて書いてみました。この小説の主人公は、何と生粋のオーストラリア人です。さらには、オーストラリア領海内の島から牧鯨の基地になっています。未だに私達に影響を与え続けるクラーク氏は素晴らしい人だったし、これからも語り継がれていくことでしょう。是非ご覧になって下さい。

by yutakarlson (2008-03-19 16:01) 

おとうたま

yutakarlson さん
コメントありがとうございます。
早速yutakarlson さんの記した海洋資源etcのお話を読ませていただきました。

海は地球の7割をも占めるとてもとても大きな資源の宝庫ですよね。
ある意味では地球の顔といっても良いかもしれません。
人類が知っている海は表層部分のほんのひとかけら。。。
食料・鉱物・etc,いろんなものが海にはまだ眠っているのかもしれませんね。

yutakarlson さんはクラーク氏の小説をきっかけとし,海洋関係に興味をもたれたとのこと。
氏の功績はSFというジャンルの中で未来のビジョンを読者に投げかけ,興味の種・発見と発展のきっかけを与えてくれたことだと思っております。

また遊びに来てくださいね。


by おとうたま (2008-03-19 18:02) 

さすけ

2001年宇宙の旅、う~ん読んでましたよ、映画よりも好きでしたね

と、いうか、ハヤカワ文庫SFには、よくお世話になりました、
特に、宇宙物ばかり読んでた記憶です・・・

でも、よく読んでた本、今はどっか行っちゃってて、
どこいったのか判りませんが、また読みたくなってきました
by さすけ (2008-03-19 21:21) 

おとうたま

さの字
えぇあえてハヤカワ文庫を紹介させて頂きました。
昔読んでた本てまた読みたくなったりするんですよね。
そんな時は迷わずBookOFFへ!
もちろん立ち読みです。。。
by おとうたま (2008-03-19 22:21) 

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