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第37矢:「平成17年度開幕戦!」 [Shooter日記-2]

 平成17年4月4日(日),晴,無風〜微風,暑くもなく寒くもなく・・・絶好の射撃日和です。つまり成績は何のせいにも押しつけられないと言う実力丸出しとなる天候の中,平成17年度公式戦のスタートを切ることになりました。ここはニッコー栃木射撃場,第1次栃木公式が開催されております。概ね7時に到着したところ,あまりまだ集まっていない様子。空いてるところだったら好きなところとっていいよ!という受付さんのお言葉に甘え,第4射団の第5射手(23番受付)をゲットいたしました。いやなんかこの辺が好きなもので・・・結局この日は61人エントリーの11組で開催です。(やっぱ去年より少ないかな?)
 そうそう去年と違うと言えば,今年は記録的な花粉の大飛散の年であると言うこと,射場スタッフの皆様はじめ,選手の中にも巨大マスクに顔を隠している方が結構いらっしゃいます。知ったところではM●onさんが・・・もう死にそうになってますね・・・あまり触れないでおきましょう。かく言うおとうも今年から花粉症の仲間入りを果たしたようで,巷で言う現代人の仲間入りが出来たようです。まあお目目がかゆくなるという比較的軽微な症状で済んでおりますので重篤な方とは比較になりませんけどね。
 さて肝心な試合のスタートです。第1ラウンドは1射,2射と一応撃破しながらも,全然しっくりこない・・・気持ちも体もバラバラです。案の定目玉屋さん,団子屋さんが開店し始めてきました。もう屋台が開店するともっと売り出すぞ!と屋台の大将からはヤイのヤイのの催促です。ラウンド半分近くになり,このままでは12枚ペースかもしれないと誰もが思い始めた頃(誰もそんなことは考えません),ようやく気持的にマイペース領域に入ることが・・・結果的には1R目17枚と振るいませんでしたが,それでも中盤以降よく持ち直したなぁ〜と自分で自分を誉められるほどの切り替えが出来ました。って言うかそれ程前半が悪かったんだけどね。
 ラウンドを繰り返しても全く良いところナシ,結局自分のゾーンに入る為にはそれなりの場数を踏んでいつでも必ず同じになれるようにならなければいけないと言うことなんでしょうね。でも唯一自分なりの収穫だったかな?と思える点は,昨年の本当の公式初射撃の時と比べれば自分のペースを作れた時(一瞬だけどね)があったということでしょうか?もちろんラウンドを通じてできたわけではないのでスコアそのものは初公式の時よりも悪かったような気もしますが,それでも4ラウンドの間ず〜と何がなんだかわからないまま終えた1日よりは100倍・・・いや10倍くらいかな?それくらいは意味のあったものだと思っております。とにかく結果を気にせず,マイペース《ゾーンに入る》をラウンド中確実にかつ継続的にできるよう精進したいものです。
 えっ,結局この日はどうだったのかって?何言ってるんです。この日は県クレと日クレの年会費を払いに行ったついでにちょっと撃ってきただけですよ!(苦しい言い訳だ・・・)
 大会終わってからノーブルさんに教えて貰って気が付いたんだけど,大会の前日に日クレのホームページが更新されて,昨年度の各種目のランキングがご丁寧に末席まで発表されていたそうなんですよ。トラップは末席過ぎて捜すのに苦労するぐらいだから別に話題にも何にもならないんだけど,ダブルトラップはなまじ参加者が少ないので両手両足があれば数えられちゃう危険性があります。当然ながら両手が終わって右足終わって左足の指を数えている間にはおとうのお名前が・・・そうか,なんか今日の栃木公式でおとうのことを知っている方々からやたら「今日はDTないよ〜」とか「DTの選手がなんでいるの〜」とか声かけられていたのはコレのせいか!原因がよ〜〜くわかりました。あっ誤解があると何ですからちゃんと書きますけど,皆さんいやみではなくと〜っても親しみを込めた意味で声をかけてくださっていましたからネ!まあからかってるのには違いはないんだけど・・・


第36矢:「1年C組おとうたまの通信簿」 [Shooter日記-2]

 公式へのチャレンジを初めてもう1年が過ぎてしまいました。当初無謀かと思われた計画も,予想通り無謀であったと・・・・いえ,とりあえずこの1年を振り返り,その様子を通信簿の形で自己評価してみましょう。まずは平成16年度の参加公式大会を一覧にしてみます。

月日   大会名      射撃場   スコア  順位  参加諸経費
4/4   第1次栃木    ニッコー   65  C-8位  16,000
5/3   第3次栃木    宇都宮    61   C-16位   15,200
5/8   第1次国体予選  栃木県営   ?   ?    12,400
6/18   夏季本部 (DT)  二本松市   96   3位  36,700
7/4   第8次栃木    那須国際   74  C-6位  19,300
9/23  全日本選手権 (DT) 秋田県立   70   11位  60,600
10/10 第11次栃木  宇都宮    67  C-?位  15,200
            日クレ入会金:         10,000
            日クレ年会費:         10,000
            県クレ入会金:          2,000
            県クレ年会費:         10,000
          ==================================
            年間総公式経費:        207,400

 参加大会数はいろいろ取り混ぜて計7大会。おとう的には頑張った方だと思っております。最も国体を本気で目指すためには最低でもトラップのみで7大会を経ていなければ出れないんですけどね・・・内訳的には栃木県クレー協会主催大会(トラップ)で5大会,本部公式及び全日本ダブルトラップで2大会となります。心からやりたいと思っているのはダブルトラップなので,平成16年度のダブルトラップ開催大会(本部と全日本しかないけど)6大会の内で東日本で開催された2大会に出場できたのは出席率としては100点だったと思っております。ということで通信簿の出席の欄は『良くできました』に○です。
 さて,各大会毎におとうの活躍?を振り返ってみましょう。まず第1次栃木公式からです。この大会では日クレ,県クレへの入会,公式大会へのエントリーというスキルを学ぶことになっていました。課題とされている項目は全てこなしましたが,肝心の成績は振るいませんでした。最初の大会ということもありますので,ちょっとオマケして『良くできました』に○をあげましょう。
 次はホームグランドの宇都宮射撃場で開催された第3次栃木公式です。当日は濃霧や低温に悩まされたとは言え,慣れた射場での成績とは思えないスコアをたたき,これは言い訳なしの『がんばりましょう』に○です。
 3回目はA級大会ではありませんが,国体第1次予選です。これを突破しなければ国体の「こ」の字も関係がありません。75点をクリアすれば良いというおとうの実力でももしかしたら・・・が考えられるクリア基準でありながらも,記憶から飛ぶほどのスコアを叩き出し,課題多き大会となりました。『がんばりましょう』に○です。平成17年度ではなんとか第1次予選だけでも突破したいものです。主たる課題として残るものですね。
 4回目はダブルトラップとしての初大会!夏季本部公式・二本松大会です。諸般の細かなトラブルに見舞われながらもなんとかやり遂げることが出来ました。エントリー3名のみという状況ながらも栄誉ある3位表彰という結果を頂き,スコアは無視して『良くできました』に◎!いや華◎です!最初で最後の表彰かもしれませんが,ダブルトラップをやって良かったと思える貴重な大会でありました。アテネ五輪出場のI上選手とご一緒できたのも光栄でした。これからの励みにもなります。
 5回目は那須国際での第8次栃木公式です。天候・体調ともに文句なしの状況で,初めての20超のスコアを記録しながらも精神的なむらっけから80には届かず,唯一のBクラスアップのチャンスを逃しました。プラスマイナスを相殺して『ふつう』に○です。
 6回目は2度目のダブルトラップエントリー!それも栄誉ある全日本選手権大会です。本来であれば全日本という日本で頂点に位置する大会ですからおとうがエントリーすることなどありえないレベルのものです。ダブルトラップは参加資格フリーという御赦免状に基づき参加が許され,トップシューターの面々の射撃を目にすることが出来ました。成績はへのカッパですが,経験値としては大きなポイントを稼げました。『良くできました』に○です。
 7回目はホーム宇都宮での年度最終戦と言うことでエントリーした第11次栃木公式です。良いところのない1日でした。『がんばりましょう』に○以外評価のしようがありません。
 次に費用対効果について考察してみましょう。表に示しましたとおり,7大会参加にかかった費用は諸費用を含めて20万円超!もちろんこれ以外に大してやっていないとはいえ練習にかかった費用もございます。これがかなり大ざっぱですが諸費用込で30万位でしょうか?合わせると60万近くになるでしょう。一般的に高いか安いかは人それぞれでしょうが,おとう家にとってはこれはもう秘密裏に見なかったことにしなければならないものでございます。万が一,陰の権力者にこのことがばれようものならどのような極刑が待っているか想像するに恐ろしいものでございます。さらにこの費用に対してどのような進歩があったかというと,一切成績的な進歩はナシ,2年生もC組で授業を受けることになっております。つまり費用対効果はよろしくないという一言です。もともと覚悟していたとはいえ,通信簿としては『がんばりましょう』欄に○をつけるしかありません。平成17年度に期待をしましょう。
 最後に全体評価です。射撃を始めた1年目は,正直公式競技は自分には縁のないものと考えておりました。縁あって公式への入会を決意し,とりあえずの1年を無事終える事が出来ました。多くの公式シューターの方々の目標である国体参戦や世界選手権,オリンピックへの出場など,自分にはまだまだ縁のないレベルであることはもちろんですが,自分がその目標へとつながる階段の第1段に足をのせられたという実感はヒシヒシと感じることが出来ました。階段を見上げても誰もまだ見えません。後ろを振り返るとすぐソコに今までの自分がいます。何年経っても2段目を上ることが出来ないかもしれませんが,前を向いて頑張っていきたいです。その姿勢だけはいつもそばにいるお子〜たまに教えてあげたいのでネ!ということで全体評価はオマケにオマケを付けて『良くできました』に◎です!
 あくまでも自己評価ですから「バカこけ〜!」という声も聞こえてきそうですが,いつかは第3者評価でも『良くできました』に○を貰いたいものです。さあ,今年もできるだけ頑張るぞ!ゴーイングマイウェー&ドゥマイベストです。

                    がんばり  ふつう  よくでき
                    ましょう       ました
チェックポイント→
 日クレ・県クレに入会できた                   ○
 地方大会に参加できた                      ○
 本部大会に参加できた                      ○
 審判をすることができた               ○
 副審をすることができた               ○
 スコア係をすることができた             ○
 その他,お手伝いができた         ○
 お友達と仲良くできた                ○
 予定通りの大会スケジュールをこなせた              ○
各大会評価→
 第1次栃木公式大会                       ○
 第3次栃木公式大会            ○
 栃木県国体1次予選会           ○
 夏季本部公式大会・二本松(DT)                  ◎
 第8次栃木公式大会                 ○
 全日本選手権大会(DT)                     ○
 第11次栃木公式大会           ○
その他→
 お金を払った分,活躍した         ○
 家族にメンツがたつ成績だった       ○
総 合 評 価                            ◎
コメント: へっぽこピーなクセに恥ずかしげもなく大会に参加していましたね。
      これからも頑張って練習し,長いめで努力を怠らないようにしましょう!
      努力の成果はいつか出るハズです。マイペースで頑張ってください。
      (担任:ガンツ先生)


第35矢:「奇跡は突然やってくる」 [Shooter日記-2]

 さてさて冬場は猟期と言うこともあって公式大会もめっきり減ってしまいます。もちろん射場そのものが閉鎖されている訳ではないので練習は幾らでもできます。冬場にみっちりと練習をやり込み,力を蓄えた方が春からの国体予選等で勝ち抜いていけるのではないでしょうか?
 かく言う私おとうメもこの冬の間に多少なり実力の底上げをしておきたいと,大会には目もくれずひたすら練習に励もうと決意した次第であります。ところが世の中というのは大変無情です。やる気のある人間には金回りが悪くなるモノで,諸般の家庭の事情で向こう数年間は一家の大黒柱の交遊費は大幅削減という厳しいお達しを大蔵大臣兼陰の実権者に言い渡され,途方に暮れていたしだいであります。それでも微々たるお金を集めて弾代とし,ちょっとした隙を見つけては練習に行っておりました。
 時は元禄三年如月仲春の頃(ウソです。2005年2月6日),いつものように子供のお出かけの隙をついて羽黒に到着。今日は午前中はどこぞの貸切大会でもあった様子で,やや混雑気味の様子。それでもトラップの1面はフリーのお客さんで賑わっておりました。羽黒にいらっしゃるいつもの面々の他,那須国際をホームとされている栃木県国体選手のEさんも那須強風のため羽黒にいらしておりました。
 到着早々タイミングが良さそうだったのでまずは1R目にチャレンジです。Eさんを含めて計3人でプレイの第3射手となりました。ここ数回の練習では自分なりのスタイル(まあ我流ですから多分間違っているんでしょうけどね)が多少なりできてきた実感を感じていながらも,なかなかこれがスコアに反映されないというジレンマに苦しんでおりました。さて,撃ち始めてラウンドの中盤を越えてくると自分が淡々と一射一射をこなせているという感触が・・・意識は射面に集中し,気持ちも挙動も自然に反応できている?という実感が感じられておりました。このまま初フルマークまで行けるのかもしれない?という気持ちがムラッと湧いてきても特に一射への影響も出ず,淡々と撃てている。もはや予感から確信へと移行した最後25枚目のクレーへの一射を放った瞬間,奇跡が起きたのです!天上から一条の光が射し込み,光の中から何人もの天使達が舞い降りてきました。ルーベンスの絵の前で倒れたおとうとパトラッシュは天使達に抱かれ,そのまま天へ召されていったのです(涙)・・・・・完!

 違う!違います,まだ天に召されていません!その奇跡ではなくて,初満射となったのです!ご一緒していただいたEさんに握手で祝福を頂いたのを始め,初満射であることを告げるといつもの羽黒のお爺達(失礼!)からも祝福の拍手を頂きました。初満はまぎれもなく初満でして,初年度23枚,二年目24枚の壁をようやく乗り越えられたところでございます。嗚呼射撃をやっていて良かった・・・一生縁のないものかと思っていたのですから・・・でも一番嬉しかったのは満射そのものよりも,自分なりのスタイル・気持ち・集中力で最後までラウンドをやり遂げられたこと,そしてそれが結果的に満射というスコアに繋がったことが嬉しかったのです。自分なりの我流射撃ですからもちろん本当は間違っているのかもしれません。でも結果的に一つの形となったことだけはとても嬉しく思います。バンザ〜イ!そうそう帰りには射場から満射バッチを頂いてまいりました。(満射木札もかかるんだよ〜ん!)

 さて,改めてその日のスコア表をじっくりと見ていて気が付いたことが・・・満射達成のラウンドは二の矢を使ったのが5回,計30発発砲とおとうにしてはかなりの省エネレベル!でもその次のラウンドはスコア22枚だったんだけど失中含めて二の矢は4回,計29発発砲。つまり二の矢は撃っても当たらずたまたま当たった結果がフルマークにつながったということでしょうか?各ラウンドを見ても初矢で撃破&二の矢は撃っても当たらずが何となく気になる感じ・・・まあ自分的には格段の進歩なんですけどね・・・DTでスコア上げるためには1発1枚必中×2ですから良しとしましょう!二の矢はラッキーでいいや。(わけのわからん言い訳だ)
 後は今後の課題ですが,毎年春先になるとわけのわからん状態になってスコアが一桁にリセットされるという傾向があります・・・これを避けなければいけません。また,正直自分の今のスタイルも人に話せるレベルのモノでもなく,毎回完全に実践できているわけでもありません。一射毎に自己確認をすることに集中することで,雑念無く射撃に集中できるよう努力していきたい所存でおります。しかし,まぐれの一回ですから日々のスコアを上げない限りはあんまり自慢にならんですよね〜

追加記事です。しばらく木札つくるの忘れられていましたが,8月になったらようやくできておりました。うれぴ〜!宇都宮射撃場の食堂に掛かってるからね〜!いっぱい掛かってるから探すの大変だけど・・・ヒントは背よりも高いところかな?


第34矢:「来年の予定」 [Shooter日記-2]

 平成16年度の公式大会もまだまだ残っている中(原稿は平成16年に書いている),来年の大会のお話をしたら鬼に笑われてしまいそうですが,日クレホームページに本部主催の大会の開催予定がアップされていたのでチェックしてみました。

平成17年度本部公式大会日程及び会場一覧表(案)
1.春季本部公式大会 二本松市総合射撃場
  平成17年5月20日(金)〜22日(日)
2.夏季本部公式大会 花巻市クレー射撃場
  平成17年6月17日(金)〜19日(日)
3.夏季本部公式大会 熊本県総合射撃場
  平成17年7月15日(金)〜17日(日)
4.秋季本部公式大会 宮城県クレー射撃場
  平成17年8月5日(金)〜7日(日)
5.全日本選手権大会 岡山県クレー射撃場
  平成17年9月22日(木)〜25日(日)
6.第60回国民体育大会(岡山) 岡山県クレー射撃場
  平成17年10月20日(木)〜25日(火)
  *公開練習:10/20〜22,競技:10/23〜25
7.冬季本部公式大会 岡山県クレー射撃場
  平成17年11月11日(金)〜13日(日)

 是非とも出たい大会としては5月の二本松,8月の宮城,頑張って出たいと思うのが6月の花巻でしょうか?出たいながらも無理だろうなぁ〜が,9月の全日本ですかね・・・もちろん全部DTのお話ですけどね。えっ,国体はって?・・・何のことですかい。今年は第一次予選突破がとりあえずの目標,その先のお話はさらに翌年以降に持ち越しです。ほら,あんまり急いでもね,射撃人生は長いから・・・(その長い射撃人生で果たして国体レベルまで実力アップするのが間に合うかが問題である。)


第33矢:「国体を見に行こう!その2」 [Shooter日記-2]

 さて,改めてトラップ面での射撃に注目してみましょう。何せ24組もの選手が撃っているので朝一番からプレイは始まっています。射面を覗けばいつでも各県代表のすばらしい射撃の数々を見ることが出来ます。飛んでいるクレーの様子は・・・・正直に言いますね,おとうが撃っていたら多分12枚くらいかな?ただしこれは単純にクレーを撃つことにいつものように対応できたのならのお話しです。前々から国体はお祭りみたいな感じだから〜みたいなお話しを聞いていましたが,確かにちょっと雰囲気というか感じるものが違います。本部公式や全日本選手権では,選手個人個人にピリピリとした緊張感を感じましたが,国体ではこういった緊張感とは別に何か大会全体をグモモゥ〜〜と覆い尽くすような大きなエネルギー(どんなエネルギーだ?)を感じます。恐らくは各県代表として背負った責任感や,それをバックアップする方々の想い,さらに国体というイベントを成功させようと言う大会としての大きな流れが全て重なってそのような力を感じてしまうのでしょう。実際にこのような雰囲気の中で自分が選手として出ていたならば(恐れ多い例えだ・・・),12枚はおろか一桁のスコアしかとることはできなかったのではないでしょうか?今回撃たれていた選手の中でもこういった流れに乗ることが出来ず,苦しい試合となってしまった方々もいれば,逆にこうしたエネルギーを自分のモノとして実力を遺憾なく発揮されている方もいらっしゃいました。恐るべし国体パワー・・・
 そうそう,一つだけ国体でいいなぁ〜と思った点がありました。国体だからというよりかは新しく改装した長瀞だからというのが正解かもしれませんが,失中時のホーンの音が優しくて良いですね。パウ〜って感じの音だったと思います。いつものパフッ!っていうのは何か威圧感があっていけません。どの射場・大会もあれくらいの音だと良いですね。もっとも外さなければ聞かないで済むんですけど・・・ほら,おとうは人一倍聞く機会が多いものでね・・・いいじゃん別に!

 長瀞総合射撃場ではクレー射撃の他にライフル射撃競技も開催されています。同じ射撃をやっていながらライフル種目については全くの無知で競技種目もルールもほとんど知りません。でも同じ会場なら見に行くべ〜と,早速ライフル会場の方へ移動です。ライフル射場はクレー射撃会場の下層にあり,クレー射撃会場の通路の壁越しに50m射場(というのかな?)を上から眺めることができます。ライフル会場前にも各県応援の旗がたなびいています。国体グッズ屋さんやお土産屋さんのテントも同様に立ち並び,さらにライフル系の銃砲店,関連グッズ店なども店を開けています。テント前にはカッコいいエヴァンゲリオンで着てそうなシューティングスーツ(なんて言うのかも知らない)やシューズなんかも展示即売しておりました。姿勢を矯正するためなんでしょうが,ズボンだけでも自立しそうなしっかりとした堅さですな。初めて実物を触りました。そうそう,こっちの会場で売っていたピンバッジはコバトン君がライフルをかまえていました。クレー射撃のコバトン君とよく似ているのですが,見分けるポイントとしてはクレーが飛んでいるかどうかですかね?

 とりあえず会場に貼ってある紙を見る限りでは,50mやら10mやらと書いてあるのですが,レギュレーションを全く知りません。まずは50mのライフルを見学です。あちこちに「お静かに」とか「携帯電話禁止」とかの張り紙が目立ちます。当たり前ですね。射台(と言うのかな?)には横一列に選手が立ち並び,真剣にスコープを覗いています。一度に全射台を使えますからプレイしている選手は大変多いですね。遠い遠〜い的の様子はモニター画面で確認することが出来ます。スコープの調整,1射1射への集中!どの選手もヒシヒシとした集中力を感じます。クレー射撃のような大きな発砲音がないぶん,プシュッ!プシュッ!という発射音がさらに緊張感を増しているような気がします。
 会場2階に上がると10m射場となっています。こちらはオール室内なのでものすごく的が近く感じます。的の付け替えも射手が自分でやるようですね。会場の片隅ではコンピューターにプロジェクターをつなげたモノが用意されており,各射手のスコアをリアルタイムに投影していました。しかし下の階もそうでしたが射手の皆さんがとにかくかっこいい!やはりスーツのおかげなのでしょうか?それともやはり射撃姿勢がきちっとしているから?いやいややっぱり射手が若い方だからでしょうか?淡々と射撃をこなす様子には美しさも感じます。

 それと各選手の使われているライフルもかっこいいですね!細かいことは知らないのですが,あちこちを調整できるようなネジやら何やらがいっぱい付いており,意味なくメカ好きのおとうの心をくすぐります。でもクレー射撃でいっぱいいっぱいなので手は伸ばしません。伸ばさないようにするためにできるだけライフル射撃については勉強しません。必要以上に知るとムラムラとした気持ちが起きてくる可能性がありますからね!危ない危ない・・・
 しかしこちらの会場は選手からして若いおなごが多いですな。観戦の方も学生風の方が多いですね。上のクレー射撃会場と比べると年齢層が3倍は違っていたのではないでしょうか・・・高校・大学の射撃部の方々もいらっしゃいますから当たり前と言えば当たり前なんですけどね。しかし10代のうちからこのように射撃界に入れるのはうらやましいですね,おとうの在学した高校には射撃部がありませんでしたから。(正確には昔はあったらしい)

 でもクレー射撃であってもライフル射撃であってもこういった大きなイベントとして競技できるのっていいですね。おとうは中学・高校と体育会系文化部(なんじゃそれ)だったので,所謂競技大会というものには全く縁がございませんでした。もとより人と何かを競うという意識が乏しかったもので,どのような種目であれ大会というモノに対する憧れも全くと言っていいほどなかったのです。でもね,今回国体観戦に行ってちょっと変わりましたね。競技に真剣に取り組む競技者だけでなく,それを支える方々の存在を見ることが出来ましたから。自分だけでなく周りの方々の応援というか,様々な形のバックアップっていうのがすごく印象深く残りましたね。こうした中で自分がプレイするっていうのを経験してみたい気持ちがふつふつとわき上がってきました。もちろんそんな中でまともにプレイできるかどうかもわかりませんし,第一まだまだそんなことを口に出して言えるほどの実力も付いておりません。(でも書いちゃったりする)どんなに頑張っても手が届かないレベルである可能性の方が高いでしょう。それでも良いんです。自分がそのように思える意識改革が出来たことが,今回国体観戦に行った大きな成果であったのですから。さあ,亀の一歩で精進に励むぞ〜!目指せ国体出場!全日本制覇!オリンピックの金メダルだ〜!(ここまで書くと現実味にかけるなぁ・・・)