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薔薇の名前 [映画大好き!]

 いえ,薔薇族のお話しではございません。

 あんよにギブスはまってね,あんまり出歩けなくなりましたからじっくりと映画ネタでもやろうかなって思いまして。
 もともとブログ始めた時は射撃のネタなんてそんなにしょっちゅうあるもんじゃない(撃ちにいけない)から,昔観た映画とかのご紹介なんかしながらブログのネタつなぎしてけばいいや。って思ってたんですけどね。思いの外射撃ネタ書いちゃったりして・・・なんかわけのわからんネタなんかも書いちゃったりして・・・
 だから二本立位のつもりでいた映画ネタがかなりおろそかになっちまいましたよ。

 ほんでまあ久々に昔の映画のお話しをしようかなって思ったんですけどね。決して会社休んで家でゴロゴロしてるわけではござんせん。
 とても恵まれた良い職場に勤めております関係で,骨を折っていようがなんだろうがお仕事が存在する限りおとうは戦わなければいけません。えぇ,正義の味方は辛いのです。
 ショッカーは日曜だろうが祝日だろうが関係ありません。もちろん大群が攻めてくれば勤務時間内で全てにライダーキックを食らわすこともかないません。えぇ,正義の味方は辛いのです。
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 すいません,愚痴が長くなりました。

 さて,本題の『薔薇の名前』ですが,以前ブログの中のなんかのカキコミで殿下よりリクエストがあったように記憶しておりますので今回取り上げてみました。えっ,忘れてたんだろうって?
 失礼なこと言っちゃこまりますよ。おとうはあの日からず〜〜〜〜〜っといつかはネタにしなければいけない!しなければいけない!って焦ってたんですよ。えぇそれはもう骨が折れるほどに・・・

 ほんでね。この作品は若かりし頃・・・思い出せないほど若かりし頃にデスね,新宿歌舞伎町にあったシネスクエア東急ってところで単館上映していたように記憶しております。
 シネスクエアさんは当時ではまだ珍しい定員入れ替え制の映画館でしてね。こじんまりとした劇場ながらもゆったりとしたシートでふんぞりかえって映画が鑑賞できたところでございます。けっこう個性豊かな名作を選び抜いて上映しておりましたね。

 映画は簡単に言うと,中世の時代の修道院を舞台とした殺人ミステリーなんですが,殺人の謎解きよりも中世のこうどんよりとしたイメージがもの凄くでている(強調している)作品であったと思っております。


  【薔薇の名前】

 配役的には主人公の謎解き修道士さんがショーン・コネリー,その弟子っていうんですかね,付き人みたいな役をしていたのがクリスチャン・スレーターでしたかね。若いっすよ。年老いた(であろう)彼が昔を物語る感じのストーリー展開になってるんですよね。
 でもね,ある意味配役以上に有名なのが原作者さんのウンベルト・エーコさん。文学者さんなんですかね,哲学者?数学者?記号学者?正確な肩書きは知りませんが,有名な方です。間違っても名前を略してはいけません。

 ま,おとうがもともとこの映画を観に行ったのは,単純にコネリーじぃさんがなんかはまり役っぽく演じている映画の予告だか宣伝だかをちらっと観ましてね。勢いで観に行ったんですけどいろいろと感じるモノがございました。

 実は中世の世界って言っても正直これまでは高校の世界史に出てくるレベルの世界観しかもっておらず,ビジュアルなイメージでの中世の世界とか宗教的な背景とかそんなものは全く持っておりませんでした。本当にいろいろいろいろ。。。ようはアホで何にもしらなかったわけです。

 そのような中,カトリック教会における宗派同士の対立,そして異端とされる隠された書物の存在,異端の意味とかそれを審議する思想とか・・・新鮮でございましたよ。
  正直,修道院の中での異端をめぐる謎解きなど,宗教内でのタブー・異端として存在するモノを映画として表現しても許されるようになったのか?こういう表現って誰かに怒られないのかな?って心配しちゃった位です。(おとうも無知で若かったからね)

 えっ,どういう意味かって?なんか修道院とかってとても高貴でキレイなところで,こう犯罪とか泥臭さとかって実際にはあったとしても映画とかで表現しちゃいけないものなのかなぁ~って当時は思っていたわけですよ。
 ですから暗く汚い側面をもしっかりと著していたところはある意味カルチャーショックでしたかね。当時は・・・

 さらにね,修道院にもまして,教会の外の世界,普通の中世の村人はさらに貧困に苦しみ,当時のおとうとしてはやや衝撃を感じるほどの中世ヨーロッパの生活にショックを感じたほどでございます。
 まあ,不勉強で知らなかっただけなんですけどね。。。あと映画だから多少の誇張もあったのかも?

  悲しきは自分の知識のなさですかね。もっとカトリックのお話しや当時の時代背景,教会内での紛争,そして人物関係(実在のね)なんかにいろんな知識を持っていれば,きっとこの映画はもっともっと興味深く感じることができたのではないかなぁ〜と思っております。

 全然物語とは関係ないのだけど,以前紹介した星野宣之さん(漫画家)の作品を楽しむ時も同じ想いをしたことがあります。
 知識の探求って言うか知りたい。もっと知りたい。って気持ちは人間にとって大事な自分をステップアップさせるための素直な気持ちだと思いますが,「薔薇の名前」の映画中ではある意味これが殺人の動機に繋がっていってしまいます。

 映画中の修道院での教えとは,ある意味かたくなに教えを守っていくこと。。。
 このことは人の知識欲とは反する部分も持ってしまうわけですね。
 教えってなんなのか?教えを守る事って何?神に仕えるってどういう事?人はどう生きるべきなの?
 いろいろ考えてしまいます。ムズかしーです。ムズかしーです。

 映画のタイトルである「薔薇の名前」については映画の最後の最後にでてくるんですけどね。 これについては原文からの日本語訳や,原文そのままでもその解釈について諸説あるようでございますね。
 とりあえずどっかに書いてあった日本語訳をちょいと移してみました。。。

 「過ぎにし薔薇はただ名前のみ、虚しきその名が今に残れり・・・」

 ま,これだけ読んでもなんもわからんですけど,映画か原作読んでじっくりその意味を考えるとよいでしょう。
 きっと「薔薇の名前」が何を意味するのかは,人それぞれいろんな考えが持てることだと思います。誰かじっくり夜を明かしながらこれについて語り明かしましょうや。ねー。誰か。

 


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コメント 6

くま

にしむくさむらい「別役実」思い出した。
by くま (2006-09-23 11:47) 

しぶちょー

がっ、ガラスの眼だ…。

ヒソヒソ
by しぶちょー (2006-09-23 21:19) 

おとうたま

くまさん
にしむくさむらい「別役実」・・・演劇だっけ?あとわからん。。。すまぬ

しぶちょー
よく観とるね。。。
by おとうたま (2006-09-23 21:22) 

べと

はいはーい。
中世大好きっこ。べとでーす♪
グレゴリオ聖歌の発展にかかわる聖地みたいなところがスイスのSt.Gallen。850年ころ、そこの修道院の図書館長をしていたノトケルさんが、セクエンツイア(おいかけて歌うやつ)を体系づけて本に書いたんだけど、その図書館っていうのがマジすごいらしく、当時の修道院の脅威が伝わってくるらしいっす(妹のうけうり)。
1600年に入ってパレストリーナが多声ミサ曲を完成させるまで、修道院って、あんな感じで誰も起きて来ないような朝っぱらから唱ってたんですねー。
おどろきですよねー。
もう、ね。
絶対あれですよね。
ショーンコネリーが手にした書物って、絶対神に取らされたって感じ?
「それとそれでいーよ。なんか。もう。他燃えたって、そんなたいしたもんじゃないし。」みたいな。
ごろんごろん転がる拷問器具って、神に「おめーら、つまんねーことしてんじゃねーよ。いらねってこんなもん」みたいな。

いーなー。
あの異端のコブ男が歌うフレーズ、いーなー。
探したんだよなー。
CD出てねーかなー。
見つけられなかったなー。

。。。と、こんな感じでどうでしょうか>おとうたま
by べと (2006-09-25 18:52) 

おとうたま

べとせんせい・・・
すげー,へんたいみたい。
違った,せんせいみたい。←共通点なし
by おとうたま (2006-09-25 20:09) 

べと@発声練習

いやもぅね、へんたいでいいと思いますよ。
こんなオタクなコメントするヤツは。
要はそのくらい薔薇の名前が好きだと言いたかったのですが、
へんたいちっくなまでに好きなんだろうなと大いに誤解されるくらいになってしまいましたね。
勢いってこわいですね。
うらやましいですね。
勢いって、いーなー。
by べと@発声練習 (2006-09-25 20:30) 

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