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第2日目:網走番外地 [冬の北海道へ行こう!]

 オホーツク海沿いにバスは一路西北西へ・・・
 北北西に進路はとれませんね。

 網走に近づくにつれ流氷の姿はなくなり・・・
 夏場であれば草花が楽しめるのであろう原生花園を車窓から眺めつつ遊覧船乗り場へと向かいます。

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  【オオワシが電柱毎に・・・】     【タンチョウ撮れた】

 この辺も野鳥はいっぱいみれます。
 オオワシやオジロワシは電柱にホイホイとまってますし,濤沸湖だったか藻琴湖には白鳥が飛ぶ姿も・・・
 そして釧路で撮り損ねたタンチョウも再び見る事ができました。
 これで5羽目ですからおとうの命は2014年までは持つはずです。

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      【北浜駅】            【藻琴駅】

 北浜駅はオホーツク海までたったの10mの最も海に近い無人駅だそうで,映画やドラマのロケでよく使われているそうです。
 話半分に聞いておりましたがどっちかの駅が高倉健さんの「網走番外地」で網走駅として使われていた駅だそうで・・・

 あとこの路線はDMVっていう線路も道路も走れる乗り物が走っているそうで,線路上は鉄道の運転士さんが路上はバスの運転士さんが運転するそうです。
 見かけませんでしたけど,昔の「走れ!ケー100」みたいなもんですかね?

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   【本物の網走駅】

 本物の網走駅には駅の看板としては珍しい「縦書き」の看板がついています。

 そしてバスは網走の流氷観光砕氷船オーロラ号乗り場へ!
 残念ながら網走では流氷の「り」の字も観る事ができません。

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     【網走は今日も青かった・・・・】

 流氷はかなりの沖合にあるようで・・・
 網走も「流氷祭り」の時期になっているのですが,肝心の流氷が来なくて困っているようです。

 さて,流氷はありませんけどツアーパッケージで流氷観光砕氷船オーロラ号の乗船券が付いておりますので,乗船いたします。
 もっとも流氷がナイ場合は所謂観光船扱いとなりまして,キャッシュバックがございます。
 数百円頂きました・・・

 流氷観光砕氷船・知床観光船オーロラ号

 乗り場のおーろらターミナルは道の駅「流氷街道網走」の中にあります。
 以前とは乗り場が変わったそうですよ。


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  【乗船したおーろら2号】       【先を行くおーろら号】

 流氷観光船はこの網走のオーロラ号のほか,もう少し北西に上がった紋別のガリンコ号が有名です。
 オーロラ号は数百人が一時に乗船できて,流氷の乗り上げては船の重さで氷を割って行く,所謂極地に向かう調査船と同じ仕組みで流氷の中を進む船です。
 大してガリンコ号はちょっと小ぶりな船でして,船底に砕氷のドリル(アルキメディアン・スクリュー)って言うのをくっつけてて,これで氷を砕きながら進む仕組みだそうです。

 網走も紋別もまだまだ流氷に覆われるまでには数日かかりそうでしたね。。。
 とりあえずウトロで観れただけでも良い方なのでしょう。

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  【あ,あった・・・】        【ちょっとだけ流氷のかけら】

 気持ちばかりの流氷が流れていましたね・・・
 あとで聞いたんですけどね。
 ここ数日は強風続きで,昨日もオーロラ号は欠航だったそうなんですよ。
 この日も当初は運行を見合わせるかも?ってレベルだったそうで・・・

 冬のオホーツクですからね。
 風は強くて当たりまえ!
 流氷くるとか来ないとか以前に欠航があるってことを忘れてました。

 やっぱり出航できただけでもが良かったのでしょうか・・・

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   【おーろら号の走る遥か向こうに知床の山並みが観れます】

 やたら天気ばっかり良かったですからね。
 遠く知床の山並みまで観る事ができました。

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  【能取(のとろ)岬】        【常についてきます】

 ただの網走遊覧観光船になっちゃいましたけど,まあしょうがない。
 お天気とか自然まかせのことは予定通りにいきませんからね。

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【船内限定販売の絵はがき切手セット】

 ほんとうはこんな感じでバリバリ行くところを楽しみたかったんですけどね・・・

 気を取り直して昼食です!
 お昼は海鮮しゃぶしゃぶ!

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  【海鮮しゃぶしゃぶセット】      【蟹・ホタテ・シャケ・たこ】

 他にいくらご飯がついてましたね。
 一番おいしかったのはたこのしゃぶしゃぶ!
 おいしかったけどどうやってあのぬるぬるのたこをあれだけ薄くスライスしたのかが不思議です。
 たぶん冷凍状態で一気にスライサーにかけたのでしょうね・・・
 見事でした。

 昼食後は近くにある網走刑務所へ・・・
 リアルなマジの刑務所の方です。

 悪い事してませんよ。
 念のため言っときますけど・・・


 もちろん刑務所内を見学する事はできませんし,受刑者の方を撮影する事もできません。(←してはいけません)
 かつては網走番外地と言われ,受刑者を人として扱う事のない厳しい極寒の刑務所と言われた刑務所でありましたが,今は他の刑務所と同等のしっかりとした施設となっいるそうです。

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   【刑務所に架かる鏡橋】        【刑務所を囲う塀】

 網走刑務所に向かう(出る)には網走川に架かる鏡橋を渡らなければいけません。
 「水面に我が身を映し,襟を正し,心を清めよう」という思いで名のついた橋らしいです。

 おとうは東京在住時代は府中刑務所の中・・・ジャナカッタ,近くに住んでいたので,刑務所の壁自体は見慣れているのですが,この赤い煉瓦作りの壁は時代を感じさせてくれます。

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   【お決まりの目隠し撮影】

 看板前で定番の撮影を・・・

 雪の多い時期ですからね・・・
 受刑者の方々が除雪作業をすぐ脇でしておりました。(写せません)

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           【網走刑務所正門の全景】

 歴史を感じさせる建物です。
 この中に面会受付とかあるんでしたっけね?

 JUNさんどーなってるんでしたっけ?(←入っていたかのような質問)

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   【受刑者の刑務作業作品展示即売所】

 刑務所の近くには受刑者の方々が刑務作業で作ったいろいろなものを売っています。
 こちらでも網走刑務所だけでなく,日本全国の刑務所で作られた様々なものが販売されていました。

 おとうが気になったのは写真のBBQセット。
 網走ではなくどこだったかな?
 作った場所は忘れましたが,8千数百円で鉄板・竃・丸フタ(兼鍋かな?)・小手とかトングがフルセットになっておりまして・・・

 10分くらい買おうかどうかマジで考えておりました。
 (結局見送ったけど・・・)

 右のニポポ電話Boxは正門前にある公衆電話。
 きっとお勤めを果たした方が初めてかける電話に利用されるところなんでしょうね・・・

 Tの字も使ったのかな・・・(←勝手な想像)

 あ,そうそう展示即売所でなんかみたことある人いるな〜と思ってたら,タレントの「きたろう(シティボーイズ)」さんが店員さん達にサインしてました。
 ただの観光で来てただけみたいでしたけど・・・

 一通り見学した後でバスでちょっと移動。
 行ったところは先ほどのリアル網走刑務所ではなく,「博物館 網走監獄」

 博物館 網走監獄


 こちらは木造の刑務所として文化・歴史的な価値の高い網走刑務所を保存し,またそれを公開する為に作られた博物館だそうで,昭和58年に作られたものだそうです。
 おとうが大学時代に網走来た時(入所したわけでナイ)にこんなのあったかな???

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       【博物館 網走監獄の入場門】

 団体ツアーで行くと専門のガイドさんが案内してくれます。
 個人で訪れたときも,定期的にガイドツアーあるみたいですけど。。。

 写真撮ってないんですけど,リアル網走刑務所の前にあった「鏡橋」の昔の木造のものもこの正門の前に移設してあります。
 これも重要な文化財なわけですね。

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   【庁舎(移設)】          【煉瓦作りの独房(移築復元)】

 正門をくぐるとすぐに庁舎があります。
 これも実際に使われていたものを移設したらしいです。

 そして煉瓦作りの独房。
 窓もなくまっ暗で冷たい独房は,よほどの悪さをした受刑者が入れられたのでしょう・・・

 かわいそーに,辛かったでしょう・・・うりゃっち(←思い込んでる)

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     【舎房】            【この中に数人の受刑者が・・・】

 木造建築物として見事な造りの舎房です。
 このような舎房が5つ放射状に並んでいます。

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  【ただの板の間】          【トイレも仕切りがあるだけ】

 壁の向こうは氷点下20度を下回る網走の地で,房内に暖房は一切ないただの板の間。
 寒さに震えながら受刑者は過ごしていたわけです。

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  【味噌汁で鉄格子を・・・】     【頭突きで屋根のガラスをぶち破り】

 そんな厳しい刑務所を脱獄した方もいるそうで・・・
 日々の食事の味噌汁をドアの鉄格子のネジに流し込み,錆びさせて・・・
 ドアを破った後は天井の天窓を頭突きでぶち破って脱獄したそうで。。。

 昭和の脱獄王!と呼ばれた方のその生涯は本になったりドラマになったり・・・

破獄 (新潮文庫)

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  • 作者: 吉村 昭
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1986/12
  • メディア: 文庫
脱獄王―白鳥由栄の証言 (幻冬舎アウトロー文庫)

脱獄王―白鳥由栄の証言 (幻冬舎アウトロー文庫)

  • 作者: 斎藤 充功
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 1999/06
  • メディア: 文庫

 NHKドラマ:破獄

 緒形拳と津川雅彦のやりとりは記憶に残るところであります。

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   【放射状の舎房が連なる】       【登録有形文化財】

 この見事な五翼放射状舎房登録有形文化財として指定されているそうです。

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  【お決まりですが・・・】       【脱獄できそうです・・・】

 網走流氷祭りに合わせてだと思いますが,寒獄まつりと題してちょっとしたイベントをやっておりました。
 雪で作った牢屋や滑り台など・・・
 小さいお子さんには良いかも。

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             【人気のTシャツ】

 監獄と言えばやっぱり脱獄囚Tシャツ!
 定番です。

 我が家は収監中の1号(誤解を生みそうだ・・・)がおりますので,迷わず1枚購入。
 果たして学校でこれを着る事が許されるであろうか・・・

 これにて網走編は終了〜!
 一路バスは層雲峡方面へ向かいまする。


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コメント 8

くま

刑務所の正月料理見た?
風呂場なんて、リアルだったやろ~。
おいらも網走行った折には、そこ行って自分を戒めちょる。
by くま (2009-02-13 11:34) 

くま

網走駅前で、健さんが「たこ八郎」ぶっとばしてた(幸せの黄色いハンカチ)

健さん出所してすぐ奥さんに、
「俺を迎えてくれるなら、黄色いハンカチ吊るしとけ。無かったら、寄らずに去る」つう、葉書書くのよ。

もう、たまらんわ、健さん!!
by くま (2009-02-13 11:40) 

おとうたま

くまっち

なんかコメント読む限りだと・・・

オレはムショ帰りだぜ!

って言ってるみたいに読めちゃう。。。

そーだったの?

くまっちの前科はともかくとして,幸せの黄色いハンカチは良かったよね・・・
あーゆー人間くさくもあり,爽やかでもある1作って心に残りやすいです。

P.S.刑務所の正月料理・・・ウチよりは豪華だった。。。
by おとうたま (2009-02-13 12:27) 

JUN

昔、僕が中学1年の頃だったでしょうか…
家族旅行でおとうと同じコースを辿った思い出が蘇ってきました。行った時期は夏でしたが。。
最初は旭川に入って?それから知床、原生花園や網走、摩周湖、阿寒湖、釧路なんか廻って札幌に行ったような…知床でお金落として怒られたことまで思い出してしまった。。当然、ススキノの面白さはわかりませんでしたが、、、

楽しいかった思い出は覚えてるもんなんですな~、、
射撃ばっかりやってないで真面目に家族をいろんなとこに連れていかないと…ね。。

続編、楽しみにしてますね~。。
by JUN (2009-02-13 13:26) 

JUN

んっ?見逃してたけど僕になんか質問してたよね?

網走刑務所のなか?ボス…悲しい思い出が一杯です…
って!こらーー!シャレになんないじゃないか!
すべて嘘です!!

こんど聞いてみよっと!(ダレニ?)
by JUN (2009-02-13 16:30) 

おとうたま

JUNさん

おとうは実家が自営業だったので元旦から大晦日まで年中無休だったので,旅行って旅行には連れていってもらえなかったんですよね。。。

その反動が今出ているのかもしれません。

さて,ボスの件ですが・・・

リアルすぎてなにも返す言葉がありません。。。

こわ~・・・
by おとうたま (2009-02-13 17:14) 

ToT

破獄

僕も読んだよ!!

人間鍛えれば何でも出来るんだなぁ・・・と。
どんな環境でも諦めちゃ駄目だよllll

たしかそんなお話でしたよね。
by ToT (2009-02-13 23:54) 

おとうたま

Tの字

破獄・・・
はたしてレンズ地獄に堕ちいった囚人Tは,まっとうな生活に戻れるのでしょうか?

狂ったようにレンズ地獄で戯れるTの傍らで,冷ややかな目でそれを見つめるだっちゃと伊織君。。。

あぁ人間ドラマって恐ろしい・・・
by おとうたま (2009-02-14 14:33) 

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