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つみきのいえ ~アカデミー短編アニメ賞~ [映画大好き!]

 今年のアカデミー賞は日本作品の話題で盛り上がっておりましたよね。。。

 アカデミー外国語映画賞受賞の「おくりびと」
  参考記事: おくりびと
   → http://x-trap.blog.so-net.ne.jp/2008-10-02

 そして
 アカデミー短編アニメーション賞受賞の「つみきのいえ」
  ROBOT つみきのいえ
   → http://www.robot.co.jp/tsumiki/

 劇場公開はかなり限られたところでしか観れないのでDVDレンタルで出てくるのを待っておりました。

001.JPG
    【つみきのいえDVD】

 良いですね。。。
 勝手に地球温暖化のアニメなんだと思い込んでいました。

 温暖化の話はあくまでも場面設定のお話。。。
 作品はおじいさんの人生なのですよ。。。

 なんと言えばよいのでしょう。。。
 派手派手しいアニメーションの激しい動きはどこにもなく,ただただ淡々とおじいさんの日常が表されている。

 でも・・・
 ある日おじいさんの昔を・・・
 いやおじいさんの孫を・・・,子供を・・・,おばあさんとの出会いを思い出させられる出来事が。。。

 水没していく街に独りで暮らすおじいさんの「つみきのいえ」。。。
 その土台には,ただ没してしまった家があるのではなく,おじいさんの人生の全てがそこにあるのです。

 人の生きる力って言うのはもしかすると具体的な何かではなく,思い出の記憶の中にあるふとした瞬間にあるのかもしれません。

 その思い出の記憶に改めて触れたおじいさんは,きっとまた1階分の想い出が水没してしまったことなど気にもせず,この記憶を辿る事の出来るここでの生活に満足しているのでしょう。。。

 「つみきのいえ」に積み上げられているのは単なる家のレンガではなく,人生の土台「想い出」なのです。。。

 幼なじみの女の子と出会い,青春を楽しみ,そして結ばれたこの地。。。
 そこに小さな小さなレンガ造りの家を建て始めたのは遠い昔・・・そして深い水の底。。。

 でも間違いなく最初の1つのレンガを積んだとき,そこには将来を付き添ってくれる愛すべきヒトがそこにいたのです。

 年月が経ち,つみきのいえが建て増されるたび,新たな喜びがレンガとともに積まれていったのです。

 今は独り,この家に暮らすおじいさん。
 独りになってもその大事な大事な「想い出」とともにそこに暮らし,パイプを燻らせワインをかたむけることで,最愛のおばあさんとのひと時をかつてと同じように楽しんでいるのです。


追伸
 作品にはナレーション付のものとそうでないものがあります。
 もともとセリフなどない作品ですが,独りでじっくり見るには「ナレーションなしバージョン」を,お子様と一緒に観るのであれば「ナレーション(長澤まさみ)バーション」をお勧めします。
 残念なことに広末ナレーションバージョンというのは存在してませんでした。。。


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コメント 2

メトロンちゃん

積み木の家。知ってますとも。

一番上の子ブタが作ったワラの家は、
おおかみが鼻息で吹き飛ばしてしまいました。
ぷふーんっ!
二番目は、つみきの家。
がらがらっ。
あっというまに壊れてしまいました。
そして三番目の弟だけが、しっかりとしたレンガの家を建てました。
怖いおおかみは、入って来られませんでした。

という、実に教育的な・・・・。

ちなみに、オオカミは鍋で煮られて、子ブタたちに食べられます。
物語の出展は不明だそうです。



by メトロンちゃん (2009-04-14 10:41) 

おとうたま

メトロンちゃん

1匹目のアロン,2匹目のアロン,3匹目のアロンでセブンの能力を探り,暗殺計画を・・・

あなたのお話ではなかったですね。。。
もっと頭のデカイ星人さんでしたな。。。
by おとうたま (2009-04-14 21:30) 

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