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天使と悪魔 [おとうの独り言/Books]

 天使と悪魔

 「ダ・ヴィンチ・コード」の続編として映画公開のCMで賑わっておりますね。
 前作も劇場公開に合わせて原作を読破し,スクリーンでどのように再現されるのかをワクワクしながら観に行った記憶がございます。

 小説のお話をすべて網羅し切れなかった・・・
 っていうのが前作の正直な感想でしたかね。

 それでも謎解きイメージが主人公の目の前に現れてくるイメージ描写などは,映画だからこそできる表現として面白かったですよね。
 今回の「天使と悪魔」についても同様にそんな面白さを探るため,まずは小説の読破から入らせていただきました。
 でも「天使と悪魔」って「ダ・ヴィンチ・コード」よりも本的には前の作品でしたよね?

天使と悪魔 (上) (角川文庫)

天使と悪魔 (上) (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/06/08
  • メディア: 文庫

天使と悪魔 (中) (角川文庫)

天使と悪魔 (中) (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/06/08
  • メディア: 文庫

天使と悪魔 (下) (角川文庫)

天使と悪魔 (下) (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/06/08
  • メディア: 文庫


 で,感想ですが・・・
 本的には「ダ・ヴィンチ・コード」よりも好きですね。

 「天使と悪魔」にかけられた数々の対をなす事柄・・・

 「宗教」と「科学」
 「物質」と「反物質」
   ・
   ・
   ・
 そして「創造」と「破壊」

 この対峙する二つの存在をテーマにするってストーリーは,ある意味では物語作りの最も典型なものでもあります。
 「善」と「悪」の対決!なんて言ったらそれはもうお得意のヒーローものとかになるわけですな。

 でもね。
 こちらの作品ではちょっと表現が違いますね。

 相反するものでありながらそれらは対として存在することが定められたもの・・・
 そして対であることこそに「人」の不完全さを現している様な・・・

 主人公の教授は謎解きをしながらそんなことを言っている様な気がします。
 特に小説版ではいろんな歴史的背景を踏まえてそんなことを教えてくれる気がしますね。

 「ダ・ヴィンチ・コード」の時もそうでしたけど,ダン・ブラウンさんの作品の面白さの背景には,史実を忠実に用いた細かな設定があります。
 こうした設定をムリなく物語の謎解きに絡めていく・・・多くは教授の言葉を借りて出てくる特に宗教的な知識の紹介の巧妙さに脱帽してしまうのです。

 知らなかったとこ・・・もの凄くマイナーなことと,誰もが知っている様な歴史的な出来事が結びついて行く。
 面白みを感じさせるポイントはまさにコレですよね!

 コミックですけど,同じイメージで考えるとそれこそ浦沢直樹の「マスターキートン」なんか全く同じ面白さを持っているように感じます。

 でも前にも増してどうやって映像化するのかな?って思っちゃいますね。
 で,実際に映画も観て参りました!(←ハヤイ)

 天使と悪魔オフィシャルホームページ
  → http://angel-demon.jp/

 やはり小説の全ては現せないまでも,映画だからこそ,映像だからこそ出来る表現がございます。
 特におとうのようにバチカン・ローマを訪ねたことのないものにとって,数々の素晴らしい歴史的価値のある教会,建築物,彫刻,レリーフ等を映像として紹介されることにはもの凄い価値があります。

 だって小説で字で書いてあってもイメージ的に的確でないときもあるんだもん。。。

 そして時にはスピード感,緊張感あふれ,事件に対峙して行く臨場感!
 これも映画なるが故の面白さです。

 でも物語に深みを持たせる数々の人間的なバックボーンの存在はやっぱり本の方に部がありますかね・・・
 特にカメルレンゴが・・・

 結論として・・・
 どっちが先でも楽しめますから,小説と映画の両方を楽しむべきだと思いますね!


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コメント 6

disneyworld

デセプションポイントはさらに面白いですよ。荒唐無稽ではありますが。
by disneyworld (2009-05-16 21:11) 

ToT


えぇーと、バチカンの諸事情は良く判りませんが・・・

ランジェリーパブで白い下着姿な娘さんと、黒い下着姿な娘さんが居たとして、、、、、

どちらを指名しようか迷う自分にΣ(゚ω゚;) ハッ!!とする時がありまつ。


世界は常に相反する二つの物に支配されていて、かつ、二つは同じ物から成り立っている・・・・・。その矛盾に翻弄されるのが、弱い人間の佐賀・・・なのだそうです。

つまり黒い下着の娘さんを欲してる自分と、白い下着・・・・(略)
 


 
by ToT (2009-05-17 01:43) 

おとうたま

disneyworldさん

デセプションポイント面白いですか?
そんじゃ早速読んでみないと!

おとうは映画先にありきなので,映画化された作品が優先されちゃうんですよね。

ダン・ブラウンやマイケル・クライトンとか大好きですね!
ちょっと毛色が違うけど,スティーブン・キングも大好きです。
by おとうたま (2009-05-17 17:49) 

おとうたま

Tの字

この記事書きながらね,予想していたことがあるんですよ。
きっと誰かさんが良からぬ想像をするんだろうな・・・って。

想像していたのは,天使の様な看護婦さんに囲まれているシュチエーションと,黒革ピチピチルックの女王さまにむち打たれるのとどっちが良いのか迷うのではないかと思っていたのですが・・・

ま,当たらずとも遠からずでしたな。。。
by おとうたま (2009-05-17 17:53) 

前後不覚なり

今ですね、はまっているTV番組がありましてですね。

ケーブルの「ナショ・・ジオ・・」で、聖書やらキリスト教にまつわる謎を、
宗教学者や考古学者が学問的立場で解き明かす、とゆーのをやっています。

へーー。
そーなんだぁーー。。。


と、腐りかけのバナナを食べながら見ています。
あっ、キウイもグズグズのが好きです、って、
何の話でしたっけ??






by 前後不覚なり (2009-05-18 15:17) 

おとうたま

前後不覚なりさん

ナショ…ジオ・・・でそんなんやってるんですか?
あの番組見よう見ようと思ってて,大体いつも一般地上波の番組見て忘れちゃうんですよね。

おとうはあんまり宗教的歴史ってお勉強してなかった(記憶に残ってない)ので一からお勉強したいのです。
一般常識レベルでも欠けてると思います。
マンガでしか勉強してません。

追伸
おとうは「びわ」が死ぬほど好きです。
世界中で一番美味しい果物はびわだと思っています。
腐りかけのバナナは昨日食いました。
ショウジョウバエがプンプンしていたのは気のせいだと思います。
by おとうたま (2009-05-18 19:25) 

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