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世界遺産 熊野に行こう!(4):湯の峰温泉 あづまや #湯の峰温泉 #あづまや #東屋 [世界遺産 熊野古道/熊野三山の旅]

 湯の峰温泉の宿は,色々調べて一番老舗っぽいこちらにしました!

 旅館 あづまや

 民宿も近くでやってるのでごっちゃになりそうですが,当然お部屋とかお料理とかに差があるようです。

 今回は旅館の方ね!

 場所的にはそれこそ湯の峰温泉のバス停の目の前!

 ってことは,公衆浴場やら湯筒やらつぼ湯も目の前ってことです。

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   【陸前高田の母の実家に雰囲気似てるあづまやさん】

 江戸時代後期に創業された旅館らしいっす。

 陸前高田の母の実家(津波で無くなっちゃったけど)に雰囲気が似ているのは,たぶん大工さんが工夫して造った建物なんだからだと思います。

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   【あづまやさんは東屋さんらしい】

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    【お寺並みの表札だ!】

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   【ロビーラウンジも風情あります】

 ん。飾ってある写真の中に・・・

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  【皇太子殿下(現天皇陛下)ご宿泊なのね!】

 をぉ!そんなお宿だったんだ!←行ってから知った

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   【客室は公衆温泉浴場前のあたり】

 この旅館の大浴場他を楽しみたいので,内風呂なしのスタンダードなお部屋をチョイス。

 6畳+8畳の二間あるお部屋。

 二間しっかりあるとゆっくり出来て良いね。

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 【喰い過ぎてお菓子は手を付けられなかったのでお持ち帰りで・・・】

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   【宿の源泉は環湯(たまきゆ)と言うそうです】

 まずはお風呂お風呂!

 朝晩で男女入替になるお風呂が,「槙風呂,露天風呂,蒸し風呂」が二組あります。

 あ,あと他に家族風呂ね。

 まず内風呂(槙風呂)ですが,浴槽はかなり年代を感じさせる槙の湯舟。

 天井の梁の木目も湯けむりと良いコントラストになっています。

 湯舟までの足元も槙と石を組み合わせた足裏触りの良い感じになってますね。

 硫黄泉の臭いは浴室に入るだけで温泉の効能を感じさせます。

 元々の源泉が90℃越えなので,そのままでは入れませんが「さまし湯」っていう浴槽が用意されていて,源泉を薄めることなく効能100%を楽しめるお湯も用意されています。←これとても良い!

 もう一つの目玉が「蒸し風呂」なんですが・・・

 これは高温(タブン90℃超)の源泉の湧出がそのまま床下にある感じの和製サウナだと思うのですが・・・

 宿入ってすぐにここに行ったらドアを開けた瞬間に熱の壁でとても中に入れない状態で。。。

 申し訳ないのですが,少しドア開けて熱気を逃してから楽しませてもらいました。

 蒸し風呂に入る手前の床からして立ってられないレベルで熱かったので,かなりの修行になりました。

 翌朝に男女入れ替わってから嫁に聞いたらそうでもなかったって言ってたので,湯加減?蒸し加減?の調節の問題だったのかもしれません。

 とにかく温泉は100点満点中120点でした!


 さて,もう一つのお楽しみは食事です。

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      【本日の御品書】

 ちゃんとしたお品書き出てくると思ってなかったのでびっくり!

 ちっさくて読めんのででっかくしてみた。

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       【前半戦!】

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       【これで前半分だ!】

 まず手前の食前酒だが,オリジナルの梅酒と温泉をブレンドしたものらしくこれがとても爽やかかつほのかな甘みで美味しい!

 これだけ別に売ってたら買って帰りたいレベル!

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   【嫁は古道ビールも頼む(美味かったらしい)】

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      【先付 冬瓜海老餡掛け】

 餡の中にゴロゴロエビが入ってて,口の中がうれしい悲鳴!

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      【前菜 珍味五品】

 ひとつひとつちゃんと聞いて食べたんだけど忘れちゃった。。。

 どれも美味しい!そして出来合いの物ではない手間が全てに施されてます。

 あ,今更ですけど食事は部屋食で希望の時間に仲居さんが配膳してくれます。

 もちろん料理の説明もしっかりね!

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   【造里 鮪,白身,海老】

 勝浦近いですからね!

 山の中ですけどお造りも良いモノがでてきますね!

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   【煮物 米なす,新宮鯰,おくら】

 なすが美味しいのももちろん,この魚が何か最初分からなくて。。。

 熊野(新宮)で鯰(ナマズ)の養殖をやってるんですね!

 そのブランド鯰だったようでちょっとハマっちゃいそうです!

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      【お凌ぎ 鰻寿し】

 この器で「あづまや」が「東屋」であることに確信を得たわけで。。。

 そして鰻が美味い!

 鰻だけ改めてどっかに食べに行こうかな。。。

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    【酢の物 太刀魚昆布締め】

 これね,最初海藻の酢の物だと思ってたのよ。

 食べてみたら細切りにした太刀魚の昆布締めが泳いでまして。。。

 すっげー美味いの!

 ここまでで前半戦。。。

 結構入ってますよ!

 改めて配膳第2陣が参ります!

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    【後半戦スタート!】

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   【後半戦は重量級の攻撃がガンガン来ます!】

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      【焼き物 鮎】

 鮎は頭から尻尾まで全部食べれる魚です!(おとう的には概ね川魚全般)

 ってことで・・・・

 微塵も残さず骨まで完食いたしました。←仲居さんに喜ばれる

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     【温物 南瓜茶碗蒸し】

 これ今回の料理の中での一番のビックリ美味しいメニュー!

 茶碗蒸しとは書いてあるけど,固形化するものは加えておらず,実質的には濃厚南瓜ポタージュなんですよ!

 その濃厚ポタージュの中に茶碗蒸しの具たる鶏肉や銀杏が納められており,茶わん蒸しと同等以上の蓄熱性もあるのでとにかく熱々で美味しい!

 外人さんにも大好評の一品らしいです!

 そして・・・

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   【鍋物 美熊野牛温泉しゃぶしゃぶ】

 ここまできて牛しゃぶしゃぶ来ましたyo!

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   【脂の差しとかもう殺人的!そして肉が厚いのじゃ!】

 このお肉の厚さはしゃぶしゃぶではなくそのまま炭焼でも行けるレベル!

 箸で持った肉が重いこと重いこと!

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   【温泉に浸かっていただきます[いい気分(温泉)]

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   【もうなんて言っていいかわかんない!】

 見るだけで美味しい!

 もちろん口にして美味しい!

 これだけの厚みがあるんだけど,サクッと歯切れよく食べれちゃうのが素晴らしい!

 柔らかいとかシューシーとかはもう当たり前なんだけど,優しい何かに覆われている味がするのが温泉しゃぶしゃぶの隠し味なのかな?

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     【御飯 香の物 留め碗】

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    【御飯 温泉御飯】

 温泉炊きのご飯は少し色味がかってるかな?

 風味は増し増し!

 お櫃空にしました!←嫁が

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   【留め碗 浅利汁とみつば】

 浅利汁が身体に沁みるね。。。

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   【水物 フルーツ】

 手前の水餅の中の餡がなんだかわからなくて・・・

 レモン餡だそうです。

 さっぱりとした甘みがとても美味しかったです!


 ってことで大満足な夕食は・・・

 100点満点中150点でした!←色々基準がオカシイ


 お腹いっぱいでうんうんうなりながら寝床について・・・


 翌朝のお風呂を楽しんだのち,朝食だ!←喰ってばっか


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   【朝食のラインナップ!】

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   【ちっさくない普通サイズの鯖の焼物!】

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   【煮つけは朝ごはんには沁みるのです?】

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    【温泉ですからね!温泉卵は鉄板です!】

 そして・・・

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   【温泉豆乳湯豆腐!】

 温泉&豆乳で湯豆腐!

 少し長めに温めるのがお薦めだそうです。

 温泉成分で少しとろけ気味になるのかと思いきや,むしろしっかりとした食感が味わえるお豆腐に!

 この残り汁に白飯叩き込んで食い切ってやりましたよ!←誰に言ってる?


 そして実は朝のメインはこちらだった!

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      【温泉粥】

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   【とろんとろんだけど粒もあるお粥】

 口に含めるとしっかりと温泉で炊いたことがわかる風味を感じさせます。

 お粥ですからとろんとろんは当たり前かもしれませんが,温泉を味わえる実感がこのお粥の素晴らしさだと思います。

 このお粥だけでっかい土鍋で食べたいレベルですね。。。

 なんだったらその土鍋に浸かっても良いかな。。。←チガウ

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   【食後に温泉で入れた珈琲を頂きます】

 温泉珈琲・・・

 今まで感じたことなかったんですけど,所謂カドがとれるって言うんですかね。。。

 まろやかと言えばいいんですかね?

 間違いなく一味違う珈琲になってるんですね。


 珈琲まで含めてあづまやさんの朝食・・・

 100点満点中の180点です!←もはや基準が無い



 とにかくですね。。。

 温泉も食事も大満足なあづまやさんでした。


 正直に書きますけどね。

 あづまやさん古くてボロいです。←ヒドイ

 廊下の声とか外の物音とかよく聞こえますし,所によっては多少床面が歪んでるところもあるような気もします。

 でもですね,それを旅館の味として色々工夫しているところはいっぱい見受けられます。

 その姿勢はあづまやさんだけでなく,この湯の峰温泉全般で感じられるところでもあります。

 古き良き温泉,旅館の味をそのままにできるだけ今の世に楽しんでもらおうという姿勢が,今回の湯の峰温泉・あづまやさんで一番に「おいしい」ポイントであったかと思います。

 またいつか訪れたい宿ですね!




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